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INDY 2025
Round 2

Hondaのアレックス・パロウがインディカー開幕2連勝

us The Thermal Club

3月23日(日)、インディカー・シリーズ第2戦がカリフォルニア州サーマルで開催され、Honda製パワーユニット搭載マシンに乗るアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾りました。しかも2位でゴールしたライバルに10秒以上の大差をつける圧倒的な勝利でした。

Hondaのアレックス・パロウがインディカー開幕2連勝

ロサンゼルスから内陸に140マイル(約230キロ)ほど進んだところにあるパームスプリングスは歴史あるリゾート地で、その東側の町サーマルにある会員制サーキットのザ・サーマル・クラブは2012年にオープンしました。このコースは全長3.067マイルに17のコーナーが配されたテクニカルなもので、昨年はインディカーの合同テストとエキシビジョンレースが行われ、今年は公式戦が開催されました。

まだ3月だというのに決勝日の気温は33℃に達し、照りつける日差しの下で27台のインディカーが65周にわたる激しいバトルを披露しました。

パロウはスタートで予選順位と同じ3番手をキープすると、そのポジションを保って周回を重ねていきました。ストリートとロードコースを使ったインディカーのレースではプライマリー(ハード)とオルタネート(ソフト)の2種類のタイヤが供給されますが、パロウと彼の陣営は、どのタイミングでどちらのタイヤを投入し、どれだけの周回数を走るのかという戦略が的確でした。ライバルたちはレースの前半にソフトタイヤを使用。戦略が異なっていたことでリードを広げられた時期もあったパロウでしたが、49周目に行った最後のピットストップで新品のソフトタイヤを装着すると、前を行くパト・オワード(シボレー)とクリスチャン・ルンガー(シボレー)との距離を見る間に縮めていき、彼ら2人とスリリングなバトルを繰り広げ、その両方をパスしてみせました。ゴールまで10周でトップに立ったパロウは、その後はリードを広げ、フロリダ州セントピーターズバーグでの開幕戦からの2連勝を飾りました。2021、2023、2024年と3回インディカー・シリーズチャンピオンに輝いているパロウは3年連続、自身4回目となるタイトル獲得に向けて素晴らしいシーズンのスタートを切りました。

開幕2連勝は2020年のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)以来。その年のディクソンは第3戦も勝って3連勝。さらに第8戦でも勝利を手にしてチャンピオンの栄冠を掴み取りました。今年はまだ17戦あるシーズンの2戦を終えたばかりですが、2連勝したパロウは総合ランキング2位に39ポイントの差をつけています。

Hondaドライバーではコルトン・ハータ(Andretti Global)が予選順位と同じ4位でゴールし、フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)は予選9番手から4つポジションを上げての5位フィニッシュ。マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)とカイル・カークウッド(Andretti Global)は7、8位でゴールし、予選11番手から10位でのゴールを果たしたスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は総合ランキングで3位につけています。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
ナンバーワン! 本当にハッピーな週末でした。最初のプラクティスから私たちのマシンは素晴らしい速さを備えていました。決勝はチャレンジングで難しい展開となりましたが、私たちは少し大胆なタイヤ戦略を採用し、予選で数周を走ったソフトタイヤをスタート時に装着することで、新しいソフトタイヤをレース終盤に投入し、そこでできる限りの速さを発揮しようと考えました。チームのスタッフ全員とHRCが、私が勝つために必要なもののすべてを与えてくれました。Hondaエンジンは強力で、チームのピットストップも素晴らしかったです。私はドライバーとしての仕事をこなし、すべてがうまくいきました。開幕から2連勝を飾ることができるなんて、これ以上幸せなことはありません。

Colton Herta
Colton Herta 26
Andretti Global
私たちのチームにとってはとてもいい1日になりました。マシンは速かったのですが、表彰台に立つためにはもう少しスピードが必要でした。勝つことができず、悔しいレースとなりました。しかし、自分たちの戦いぶりには満足しています。2週間後のロングビーチグランプリが楽しみです。

Felix Rosenqvist
Felix Rosenqvist 60
Meyer Shank Racing
自分たちにとっては、少々奇妙なレースでした。ハードタイヤで走った1回目のピットストップまではマシンのハンドリングがよくなかったのです。幸運なことに、そんな状態から抜け出そうと早めにピットインし、ソフトタイヤに交換しました。そして、残りの周回はずっとソフトで走ることとなりました。私たちのマシンはソフトタイヤでは非常に速く、出場車中のトップに近いパフォーマンスを発揮していました。おかげでレース終盤に何台かをパスし、5位でのゴールを実現しました。9番手スタートだったことを考えれば、非常にいい1日にできたと思います。


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