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INDY 2024
Round 15

伝統あるミルウォーキーのオーバルでパロウが5位フィニッシュ

us Milwaukee Mile

インディカー・シリーズが伝統あるショートオーバル、ザ・ミルウォーキー・マイルに戻ってきました。2015年以来となるイベントは今シーズンの第15-16戦としてダブルヘッダー開催。その1レース目は8月31日(土)17時過ぎに清々しい青空の下でスタートが切られ、250周にわたって激しいレースが繰り広げられました。

伝統あるミルウォーキーのオーバルでパロウが5位フィニッシュ

ミシガン湖沿いの都市ミルウォーキーから西に6マイルほど入ったところ、ウィスコンシン州立の催事場内に全長1マイルのオーバルコースが作られたのは1903年のことです。このアメリカを代表するショートオーバルは、これまで何度も名勝負の舞台となってきました。しかし、諸般の事情から2016年以降インディカー・レースが開催されず、ファンたちは伝統あるオーバルでのレース復活を熱望してきました。ミルウォーキーに戻ってきた待望のレースを観戦するため多くのファンが集まり、彼らの大きな期待に応えるエキサイティングなバトルが行われました。

アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は12番グリッドからのスタートで、レース序盤は慎重に戦っていましたが、2回目のピットストップを終えてから一気にペースアップして7番手に浮上。3回目のピットストップの後には2番手にジャンプアップし、優勝争いに加わります。しかし、最後のピットストップ直後にフルコースコーションが発生し、不運にも7番手に後退。それでも、残り48周で切られたリスタートの後に2つポジションをばん回し、5位でゴールすることに成功しました。15戦で13回目となるトップ5フィニッシュを飾ったパロウは、総合ランキング2番手につけるウィル・パワー(シボレー)を43点リードして残り2戦に臨むこととなりました。

パロウのチームメート、ルーキーのリヌス・ルンドクヴィスト(Chip Ganassi Racing)も、ミルウォーキーで見事な走りをみせました。今シーズン、第3戦バーバーと第13戦ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで表彰台に上がっているルンドクヴィストは、今日の6位フィニッシュにより、栄誉あるルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得をほぼ決定づけました。

また、今日のレースではクリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)が最も多くのポジション・ゲインを果たしたドライバーとなりました。26番グリッドからスタートしたルンガーは、コース上でオーバーテイクを重ねます。チームの作戦も力強い味方となり、17個のポジションアップを果たして9位でのゴールを達成しました。

土曜日は夕方17時過ぎからのレースでしたが、日曜日のスタートは14時。周回数は同じく250ラップですが、土曜日と異なり暑いコンディションでのバトルになりそうです。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
私たちはトップ5でフィニッシュしましたが、少し不運でした。最後のフルコースコーションは私たちにとって最悪のタイミングで、ポジション争いをしていた5号車と12号車にとっては大きな助けとなりました。そこが悔しいですね。しかし、全体的に見ればハッピーです。今日は大きな進歩を遂げて、レースでは十分なスピードをみせることができました。優勝争いができましたし、楽しい一日でした。今日は長い午後だったので、明日に向けて体力を回復させる時間があまりありません。しかし、今日はいい結果を得ることはできたので、今後に向けてプラスになるでしょう。

Linus Lundqvist
Linus Lundqvist 8
Chip Ganassi Racing
いい一日でしたが、正直なところ少し残念だと感じています。今日は表彰台に上がれるか、もしかしたら優勝できるだけのスピードが私たちに備わっていたと思います。マシンの仕上がりがすばらしかったです。最初のスティントは、私にとってこれまでで最も楽しいスティントでした。初めてインディカーで数周、レースをリードしたのも最高でした。明日、もう1レース戦うチャンスがあるので、今日の6位という結果は決して悪いものではないと思います。

Christian Lundgaard
Christian Lundgaard 45
Rahal Letterman Lanigan Racing
最終的にいい結果を手にすることができました。しかし、どうしてそうなったのかがはっきり理解できていないため、私としては少々驚いています。コックピットでダッシュボードを見て、20番手を走行していると知った5周後、私はなにもしていないのに5番手に上がっていました。インディカーのレースではよくあることですが、フルコースコーションが幸運に作用しました。パワー選手がアイオワで優勝した時もそうでしたが、あの時は私たちにとって運が悪い方に作用しました。あの時の失敗に学んで、そのミスを取り返しました。いい結果を得られ、目標を一つ達成できたことを喜んでいます。昨日の晩に気づきましたが、今日のレースは私にとってインディカーでの50戦目でした。その記念すべきレースで好成績を残せてうれしいです。


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