先週のHondaインディ200アット・ミッドオハイオで初めて実戦投入されたインディカーのハイブリッドシステムは、今週末、初めてオーバルレースで使用されました。ドライバーたちは、短いバックストレート、そして、第4コーナーからバンクのついたピット前ストレートでハイブリッドパワーを使いながら超高速の接近戦を繰り広げました。
ポイントリーダーのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、レース1では3番グリッドから発進するも、アクシデントによる23位という悔しい結果でしたが、レース2ではフロントロー外側の2番グリッドからスタート。1回目のピットストップを終えたところでトップに立ち、この日最多となる103周ものリードラップを記録したパロウは、2回目のピットストップでライバルに先行され、終始トップ争いを繰り広げたものの2位でフィニッシュ。最後まであきらめなかったパロウの猛プッシュは、スタンドを埋めたファンから大きな歓声を浴びていました。
これで今シーズン5回目のトップ3フィニッシュを達成したパロウは、2年連続、3回目のシリーズタイトル獲得に向けてポイントリーダーの座を守りました。今週末で全17戦のうち11戦が終了しましたが、パロウは総合ランキングにおいて2位に35点の差をつけています。
スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)はレース1に続いて、今日のレースも4位でゴール。安定した戦いぶりでチャンピオンシップポイントを大量に獲得し、総合ランキングでは4位となりました。ディクソンが残り6戦で目指すのは、史上最多タイとなる7回目のシリーズタイトル獲得です。
予選4番手だったコルトン・ハータ(Andretti Global w/ Curb-Agajanian)は5位でフィニッシュし、総合ランキングでは6位につけています。そして、予選8番手からスタートしたグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、今シーズンの自己ベストリザルトとなる8位でゴールしました。