カリフォルニアの名門コースでパロウとハータのHonda勢が1-2フィニッシュ
6月22日(土)と23日(日)に、インディカー・シリーズ第8戦が開催されました。インディアナ州インディアナポリスでロードコース戦とインディ500の1カ月にわたる「マンス・オブ・メイ」を戦い、その後もミシガン州デトロイト、ウィスコンシン州ロードアメリカでの連戦をこなし、さらには7月のミッドオハイオ戦から導入予定のハイブリッド・ユニットの合同テストを同州ミルウォーキーで行った同シリーズは、中西部キャラバンの後に束の間のオフを経て、第8戦の行われるラグナセカ・レースウェイへと移動してきました。
サーキットはシリコンバレーで有名なカリフォルニア州サンノゼから南西に80マイルの位置にある太平洋岸の町、モントレーの山の中にあります。全長2.238マイルのコースはアップダウンに富み、高速から低速までバラエティ豊かな11のコーナーを配置。中でも、コースで最も高い位置から急勾配を下りながら切り返す「コークスクリュー」は、チャレンジングかつユニークなコーナーとして世界中に知られています。
6月23日(日)、抜けるような青空の下、気温17~19℃という快適なコンディションで95周のレースが行われました。多くのファンが見守る中、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が今シーズン2勝目、2022年に続くラグナセカでの2勝目をマーク。レースの中盤にはピットタイミングの違いから一時的にポジションを下げましたが、ライバル勢を驚かせるペースで追い上げをみせてトップに返り咲くと、以降はその座を手離すことはありませんでした。
パロウはこの勝利で2024年インディカー・シリーズの総合ランキングで再びトップになりました。2年連続3度目のチャンピオンシップ獲得に向け、シーズン2勝目を挙げて勢いに乗る彼は、総合ランキング2位に26ポイントの差をつけています。
2位でゴールしたのは予選3番手だったコルトン・ハータ(Andretti Global w/ Curb-Agajanian)で、Honda勢は1-2フィニッシュとなりました。ハータにとっては今シーズンのベストリザルトです。初のタイトル獲得を目指すハータは、今日の2位フィニッシュによって総合ランキング4位へと浮上。パロウとの差は68ポイントです。
予選2番手だったカイル・カークウッド(Andretti Global)はレース序盤の24周にわたってトップを走りましたが、最終的に5位でゴールしました。今シーズン8戦で3回目のトップ5、7回目のトップ10入りです。
今回の勝利で、Chip Ganassi Racingはラグナセカでの3連勝をマーク。Hondaとしては今シーズンの4勝目で、このカリフォルニアの名門コースでの連勝を5に伸ばしました。マニュファクチャラーズポイントでもシボレーをリードしています。
次戦は7月7日(日)、オハイオ州コロンバス郊外のミッドオハイオスポーツカーコースで行われるHondaインディ100アット・ミッドオハイオです。