Race
INDY 2024
Round 7

高速のロードアメリカでパロウが4位フィニッシュ

us Road America
高速のロードアメリカでパロウが4位フィニッシュ

5月初旬から休みなしで連戦を続けてきているインディカー・シリーズは、6月7日(金)から9日(日)にかけて、ウィスコンシン州にある緑豊かな常設ロードコース、「スピードのナショナルパーク」の異名を持つロードアメリカでの第7戦を迎えました。

シリーズで最も長い全長4.014マイルのロードアメリカがあるのは、ミルウォーキーから北へ約60マイル。北海道の札幌より少し緯度が高く、最高気温は22℃と肌寒ささえ感じる週末でした。

雨に見舞われた土曜日の予選はウエットコンディションでの難しい戦いでしたが、リヌス・ルンドクヴィスト(Chip Ganassi Racing)が見事にキャリア初のポールポジションを獲得。続いてコルトン・ハータ(Andretti Global w/ Curb-Agajanian)が2番手、マーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)が3番手、カイル・カークウッド(Andretti Global)が4番手と、Hondaドライバーたちがトップ4を独占しました。

レースデイのロードアメリカは、決勝がスタートするころには少し雲が広がっていたものの朝から快晴。雨が降ることはなく、ドライコンディション下で55周のレースが繰り広げられました。

スタート直後の第1コーナーで、ポールポジションからスタートしたルンドクヴィストと3番手スタートのアームストロングが接触し、2番グリッドのハータも混乱を避けようと減速したところに追突されたためにスピンする波乱の幕開けとなり、3人は順位を大きく落としました。

その後のリスタートでもアクシデントが続発しましたが、中盤戦からは一転してハイペースでの戦いとなり、2021年と2023年のシリーズチャンピオンであるアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)がHonda勢のベストとなる4位でゴールしました。レインタイヤを装着しての戦いだった予選を7番手で終えていましたが、ドライコンディションとなった決勝ではポジションを3つ上げてゴールすることに成功。2年連続、キャリア3回目のチャンピオンを目指すパロウは、総合ランキング2位を守りました。

予選4番手だったカークウッドは、混乱を巧みに避けて55周のレースを走りきり、5位でゴールしました。今シーズン2回目のトップ5フィニッシュを先週のデトロイトから2戦連続で達成した彼は、総合ランキングで5位タイにつけています。

ハータはスタート直後の第1コーナーで追突されて最後尾までポジションを下げましたが、そこからはトップグループとピットタイミングを違え、燃料をセーブしながら逆転を目指し、最終的に6位でのゴールを達成しました。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
私たちのチームにとっては、いい一日となりました。いくつかポジションを上げてゴールできましたが、マシンが持つ最高の速さを引き出せなかったのは残念です。それでもチャンピオンシップポイントを伸ばすこともできましたし、全体的にはいい週末にできたと思います

Kyle Kirkwood
Kyle Kirkwood 27
Andretti Global
悪くない一日でした。もちろん、私たちはいつだって勝ちたいと思っているし、リードできる周回があるとなおさらです。それでも、今日のトップ5入りは十分いい結果です。Hondaエンジンの燃費性能はすばらしかったのですが、私たちはタイヤを長持ちさせるという点でうまくいっておらず、その燃費のよさを活かしきれませんでした。しかし先に話した通り、今日は悪くなかったです。総合ランキングでも5位につけていますし、次戦のラグナセカには気分よく向かうことができると思います

Colton Herta
Colton Herta 26
Andretti Global w/ Curb-Agajanian
今回のマシンの状態と、自分たちの実現していたペースを考えると、6位という結果には満足できません。1周目のアクシデントで少しダメージを負ってしまい、順位を上げることが難しかったです。それでもなるべく長く燃料を持たせるようクリーンエアの中を走る作戦が功を奏しました。今週末は勝てるとみんなが思っていたので、とても残念です。表彰台にすら上がれなかったことは、チームにとっても、Hondaにとっても悔しい結果です


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