パロウがインディアナポリスでポール・トゥ・ウインを達成
5月10日(金)と11日(土)、インディカー・シリーズ第4戦がインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで開催されました。
1909年創業という長い歴史を誇るこのサーキットには、オーバルコースのバンク部も利用した全長2.439マイルのロードコースがあり、2014年からインディカーのレースが行われています。シリーズ最大のイベントであるインディアナポリス500マイルを前に行われた本大会で、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)がポールポジションから今シーズン初勝利を飾りました。
清々しい快晴に恵まれた決勝レースは、気温が20℃と大変過ごしやすいコンディションの下でスタートが切られました。14のコーナーを持つテクニカルなコースを使った85周のレースは、アクシデントもなくハイペースでバトルが展開されました。2021、2023年シリーズチャンピオンのパロウは、レース序盤に奪われたトップを2回目のピットストップ後に取り返し、昨年に続くインディアナポリス・モーター・スピードウェイ/ロードコースでの連勝を果たしました。これでパロウはキャリア通算10勝目。開幕戦からの4戦すべてでトップ5入りしてきたことで、今日の第4戦終了時点で総合ランキングのトップに躍り出ました。
予選2番手だったクリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、レース序盤の35周を力強くリードしたものの3位フィニッシュ。今シーズン最初の表彰台登壇となりました。そして、6度のシリーズタイトル獲得を誇るスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、予選6番手から4位でゴール。彼は今シーズンもすでに第2戦Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチで1勝を挙げています。また、シリーズ参戦2年目のマーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)は、予選8番手からキャリアベストとなる5位でフィニッシュし、Hondaドライバー4人がトップ5でのゴールを達成しました。
コルトン・ハータ(Andretti Global Andretti Global w/ Curb-Agajanian)は予選24番手から大きく躍進して8位フィニッシュし、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は9位、フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)は10位と、7人のHondaドライバーがトップ10入り。Hondaは2024年のマンス・オブ・メイ(Month of May)ですばらしいスタートを切りました。
シリーズは5月の戦いが休む間もなく続いていきます。3日後の火曜日にはハイスピード・オーバルコースにおいて第108回インディアナポリス500マイルに向けたプラクティスがスタート。5月18日(土)~19日(日)には予選が開催され、5月26日(日)に決勝レースが行われます。