ハータがファスト・フライデーに最速ラップをマーク
今年で108回目の開催を迎えるインディアナポリス500マイルは、出場する33台のスターティンググリッドを決めるための予選を5月18日(土)と19日(日)の2日間で開催します。14日(火)に始まった4日間のプラクティスでは、雨で走れない時間も長くあったものの、予選前に3日間の走り込みが行われました。驚異的なハイスピードで競うINDY500は、長期間にわたる走行によってマシンを研ぎ澄ませた上で争われるのです。
INDY500の予選は、1台ずつコースインして4周連続でアタックをし、4周の平均時速を競います。10マイル(全長2.5マイルのコースを4周)をどれだけ速く走るかの勝負となる予選は、よりハイスピードになるようターボのブースト圧が上げられます。予選前最後のプラクティスが行われる金曜日は、同様のハイブーストで一気にスピードアップするためファスト・フライデー(Fast Friday)と呼ばれています。
プラクティス初日にトップ3を占める好スタートを切ったHondaチームとHondaドライバーたち。ファスト・フライデーには、コルトン・ハータ(Andretti Global w/ Curb-Agajanian)が今年の最速ラップ、時速234.947マイルをマークしました。2017年と2020年のINDY500で2勝している佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)のベストラップは平均時速233.679マイルで、34人中9番手でした。
18日(土)の予選1日目には、13~30番グリッドが決定します。予選2日目には、予選1日目の上位12人(ファスト12)がポールポジションから4列目までのグリッドを改めて競い合います。
また、INDY500の出場台数は33台と決まっているため、予選1日目のアタックで31~34位だったドライバーたちは、予選2日目に最後列の31~33番グリッドをかけたドラマチックな獲得合戦を繰り広げます。今年は34台がエントリーしているため、1人のドライバーとそのチームが、決勝に進出できずにスピードウェイを去ることになります。その勝負もポールポジション争い同様にし烈な戦いになるでしょう。