ポイントリーダーのアレックス・パロウが3位フィニッシュでアイオワ・スピードウェイの表彰台へ
2023年インディカーシリーズの第11、12戦はアイオワ・スピードウェイでのダブルヘッダーとして開催されました。アイオワ州々都デモインの東40マイルほどにある全長0.894マイルのショートオーバル、アイオワ・スピードウェイを250周して争われたレースで、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が3位でフィニッシュしました。
今シーズンすでに4勝を挙げているパロウはポイントリーダーとしてアイオワ入りし、土曜日に行われていた1レース目を8位で終え、日曜日開催の2レース目は表彰台に上りました。開幕戦から12戦連続でのトップ10フィニッシュを果たした彼は、ポイントリーダーの座を守りました。ランキング2番手のジョセフ・ニューガーデン(シボレー)はアイオワでの2レースを制しましたが、パロウはまだ彼に対して80ポイントという大きなリードを保っています。
アイオワ・スピードウェイでのインディカーレースは、いまや真夏のビッグイベントとして完全にアメリカの中央部、アイオワの地に定着。ダブルヘッダーがスケジュールされた2日間が快晴に恵まれたこともあり、とても多くのファンが集まり、28台のインディカーが繰り広げるハイスピードバトルを楽しんでいました。
予選12番手だったパロウは、スタート後の1周目にトップ10までポジションアップしましたが、レース中盤は苦戦し、折り返し点の125周を終えた時点では13番手を走行していました。3回目のピットストップを早めに行う作戦が成功して順位を大きくゲインした彼は、周回を重ねる中でライバル勢とのバトルで前に出るドライビングに磨きをかけ、最後のリスタートを5番手で迎えました。残り3周でグリーンフラッグが振り下ろされるや、パロウは2台をパスし、3位でのゴールを果たしました。
スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)はダブルヘッダーの2レース両方で6位フィニッシュし、コルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)が7位。デイビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)が8位でマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が9位と、5人のHondaドライバーたちがアイオワでの2レース目でトップ10フィニッシュを果たしました。
佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は決勝前のウォームアップセッションで2番手につける好タイムをマークし、マシンの仕上がりのよさを確認していたのですが、レースが始まるとマシンのハンドリングが朝とは全く違っていました。気温、路面温度ともに上昇したコンディションにマシンが合っていなかったようで、ピットストップでのマシン調整でも状況は改善されず、レースのほぼ中間地点でマシンがラインを外れ、リヤホイールを壁にヒット。サスペンションが曲がったためにピットでの修理に時間を要し、コースに戻って完走はしたものの、結果は25位でした。
次戦は1週のインターバルの後、テネシー州ナッシュビルのストリートコースで開催されます。