コーナー部に12～14度と急なバンクがつけられ、ストレート部も10度のバンクとされているため、アイオワ・スピードウェイでのインディカーバトルは時速190マイルという高速で展開されます。接触ギリギリのサイドバイサイドでオープンホイールマシンが繰り広げるバトルはファンの間でも非常に人気が高く、ダブルヘッダーで週末に2レースを楽しめることでもファンから熱烈に支持をされています。

金曜日の夕方にプラクティスが行われ、2レース分の予選は土曜日の午前中に開催。そして、レース1は午後2時過ぎにスタートしました。予選は雨で遅れましたが、250周のレースは快晴の空の下、暑過ぎないコンディション下で繰り広げられ、予選10番手からマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が4位フィニッシュを記録しました。

アクシデントによるフルコースコーションが一度しか出されなかったレース1では、多くのHondaドライバーたちが激しいバトルを戦い抜いて好成績を残しました。

予選4番手だったスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は6位でゴールし、カイル・カークウッド(Andretti Autosport)は予選18番手から大きく順位を上げての7位フィニッシュを達成しました。また、ポイントリーダーのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、予選7番手から8位でゴール。開幕からの連続トップ10入りを11戦連続へと伸ばし、ポイントトップの座を守りました。

アイオワのダブルヘッダーには佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)がエントリーしています。インディ500以来、今シーズンの3レース目に臨んだ佐藤は、予選11番手からレースを通してポジションを競い続け、順位を2つ上げた9位でのフィニッシュを記録しました。久しぶりのレースではありましたが、インディアナポリス500で2勝、ショートオーバルでも1勝の実績を持つ佐藤は、レース序盤にトップを走り、250周を戦い抜いて集まったファンから喝采を浴びていました。