レース用セッティングを行う最後のチャンス、プラクティス8ではスコット・ディクソンが2番手、佐藤琢磨は3番手
第107回インディアナポリス500マイルのスターティンググリッドは、昨日までの予選で決定しました。月曜日は午後1時から2時間にわたってプラクティス8が開催され、ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)をはじめとする決勝進出33人がレースに向けた走行に励みました。
天候は今日も快晴で、気温は予選開催時よりも上昇していました。決勝レースの行われる日曜日は暑くなる予報なので、今日のこのコンディションは全エントラントにとって有効なデータを収集するよい機会となっていました。ターボのブースト圧をレース仕様に戻したマシンに乗った33人のインディカードライバーたちは、決勝レースを想定し、乱気流の中でも安定し、しかも速いセッティングを探し求めていました。
2時間のセッションでは、平均時速229.184マイルを記録したスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が2番手につけました。2008年にINDY500で優勝し、6回のシリーズタイトル獲得歴も持つベテランは昨日の予選で6位という結果を手にしており、今日は67周を走り込んで決勝に向けての準備を進めました。
2017年と2020年のINDY500で優勝している佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は、58周を走っての自己ベストは228.382マイル。ディクソンのすぐ後ろの3番手につけました。
昨日の予選で4ラップ平均234.217マイルをマークし、自身にとってはINDY500における初めてのポールポジション、Hondaにとって4年連続となるポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、今日のプラクティス8で4番手につける227.392マイルを記録しました。2021年シリーズチャンピオンでもあるパロウは、53ラップを走行。先週末にインディアナポリスのロードコースで行われたシリーズ第5戦で優勝した彼は、5月に行われる2レース両方の制覇を狙っています。
2020年にINDY500でポールウイナーとなっているマルコ・アンドレッティ(Andretti-Herta Autosport with Marco and Curb-Agajanian)は53周を走り、226.632マイルのベストで7番手。コルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agajanian)は225.943マイルで10番手。昨年のインディ500で優勝したマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)は225.688マイルで13番手。そして、今シーズンの第3戦Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチでキャリア初優勝を飾ったばかりのカイル・カークウッド(Andretti Autosport)は225.404マイルで14番手でした。
次の走行は決勝の前々日、カーブデーと呼ばれる金曜日に開催されるファイナルプラクティスで、決勝レースを戦うマシンの最終チェックを各エントラントは行い、5月28日(日)の午後12時45分、30万人を超える大観衆の前で200周=500マイルの熱戦の火蓋が切って落とされます。