Practice 8
INDY 2023
Round 6

レース用セッティングを行う最後のチャンス、プラクティス8ではスコット・ディクソンが2番手、佐藤琢磨は3番手

us Indianapolis Motor Speedway

第107回インディアナポリス500マイルのスターティンググリッドは、昨日までの予選で決定しました。月曜日は午後1時から2時間にわたってプラクティス8が開催され、ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)をはじめとする決勝進出33人がレースに向けた走行に励みました。

レース用セッティングを行う最後のチャンス、プラクティス8ではスコット・ディクソンが2番手、佐藤琢磨は3番手

天候は今日も快晴で、気温は予選開催時よりも上昇していました。決勝レースの行われる日曜日は暑くなる予報なので、今日のこのコンディションは全エントラントにとって有効なデータを収集するよい機会となっていました。ターボのブースト圧をレース仕様に戻したマシンに乗った33人のインディカードライバーたちは、決勝レースを想定し、乱気流の中でも安定し、しかも速いセッティングを探し求めていました。

2時間のセッションでは、平均時速229.184マイルを記録したスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が2番手につけました。2008年にINDY500で優勝し、6回のシリーズタイトル獲得歴も持つベテランは昨日の予選で6位という結果を手にしており、今日は67周を走り込んで決勝に向けての準備を進めました。

2017年と2020年のINDY500で優勝している佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は、58周を走っての自己ベストは228.382マイル。ディクソンのすぐ後ろの3番手につけました。

昨日の予選で4ラップ平均234.217マイルをマークし、自身にとってはINDY500における初めてのポールポジション、Hondaにとって4年連続となるポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、今日のプラクティス8で4番手につける227.392マイルを記録しました。2021年シリーズチャンピオンでもあるパロウは、53ラップを走行。先週末にインディアナポリスのロードコースで行われたシリーズ第5戦で優勝した彼は、5月に行われる2レース両方の制覇を狙っています。

2020年にINDY500でポールウイナーとなっているマルコ・アンドレッティ(Andretti-Herta Autosport with Marco and Curb-Agajanian)は53周を走り、226.632マイルのベストで7番手。コルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agajanian)は225.943マイルで10番手。昨年のインディ500で優勝したマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)は225.688マイルで13番手。そして、今シーズンの第3戦Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチでキャリア初優勝を飾ったばかりのカイル・カークウッド(Andretti Autosport)は225.404マイルで14番手でした。

次の走行は決勝の前々日、カーブデーと呼ばれる金曜日に開催されるファイナルプラクティスで、決勝レースを戦うマシンの最終チェックを各エントラントは行い、5月28日(日)の午後12時45分、30万人を超える大観衆の前で200周=500マイルの熱戦の火蓋が切って落とされます。


Takuma Sato
Takuma Sato 11
Chip Ganassi Racing
今日は新しい空力パッケージの見直しをいくつか行いました。予定していたプログラムの半分ぐらいをこなし、多くのデータを収集できました。プラクティスで出ていた左側のタイヤの摩耗に関しても、解決の方向に向かいました。チームの4台を使って得られたデータをこれからの数日間で解析し、金曜日のファイナルプラクティスでマシンをまとめ上げたいと思います


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