Practice 4
INDY 2023
Round 6

昨年ウイナーのマーカス・エリクソンが最速ラップをマーク。佐藤琢磨も好調を維持して7番手

us Indianapolis Motor Speedway

第107回インディアナポリス500マイルに向けた公式プラクティスは今日が3日目ですが、初日の火曜日が雨に見舞われて一切走ることができなかったため、今日、木曜日は走行2日目となりました。

昨年ウイナーのマーカス・エリクソンが最速ラップをマーク。佐藤琢磨も好調を維持して7番手

幸いなことに、水曜日もインディアナポリス上空には青い空が広がり、全長2.5マイルの伝統あるオーバルコースで、正午から午後6時までの長いプラクティスが滞りなく行われました。気温は19~24℃と、2日連続でとても過ごしやすいコンディションに恵まれ、スピードウェイには多くのファンが集まっていました。

最速ラップをマークしたのは、昨年のINDY500で優勝したマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)でした。プラクティスが始まってしばらくしてからコースに出て行ったエリクソンは、自身の20周目に今日の自己ベスト、そして出場全車のタイムとしても今日の最速となるラップ=39秒1974をマークしました。それはレース用のマシンセッティングを進めている中で記録されたもので、平均速度は229.607mph。昨日の佐藤琢磨(Chip Ganassi

Racing)によるトップタイムをわずかに0.0287秒ながら上回り、エリクソンは今年のこれまでのところの最速ドライバーとなりました。

予選開始が明後日に迫っていることもあり、今日は単独走行でのスピードをチェックしたり、予選のシミュレーションを行う4周の連続アタックを行うチームもありましたが、エリクソンはドラフティングの助けを借りないラップでも出場34台中のトップとなる時速224.414マイルをマークしました。プラクティス終了間際に、Chip Ganassi Racingはエントリーしている4台全員に一度だけ予選シミュレーションを行わせ、エリクソンはそのアタック中のラップで今日のトウ(スリップストリーム)なしでのトップ・スピードを記録しました。

2番手には、昨日に続き2日連続でスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)がつけました。2日ともトップはチームメートに譲りましたが、インディカーチャンピオンに6回輝いた実績を持つ彼は、2日連続で高いパフォーマンスを発揮できている点を高く評価し、今年のレースに向けて自信を深めている様子でした。Chip Ganassi Racingは2日連続で1、2番手を独占しています。

3番手にはセッション終盤にシモン・パジェノー(Meyer Shank Racing)が飛び込んできました。2019年のINDY500ウイナーは、228.681mphをマークしました。その後に上位3ポジションへと食い込んでいくドライバーは現れず、公式日程3日目、走行2日目の今日はINDY500での優勝経験を持つHondaドライバー3人がトップ3ポジションに並びました。Hondaエンジンは走行初日となった5月17日が1-2、走行2日目となった5月18日にはトップ3スウィープを果たしました。

昨日6番手だったコルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agajanian)が5番手で、Honda勢はトップに4人が入っています。

昨日トップだった佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は、レースに向けたマシン作りを重視して98周を走り込み、66周目に227.818mphをマークして木曜日の7番手につけました。夕方になってガレージに戻された佐藤マシンは、クルーたちによって予選用にマシンセッティングを変更。佐藤は走行時間終了まで10分を切ってからコースインし、予選シミュレーションを行い、今日のプログラムを終えました。

昨日4番手だったアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は227.718mphで9番手。今日も6人のHonda勢がトップ10入りするスピードを記録しました。


Marcus Ericsson
Marcus Ericsson 8
Chip Ganassi Racing
Chip Ganassi Racing全体にとってたいへんよい1日になりました。昨日はレース用のセッティングに多くの時間を充てましたが、私たちのマシンは走り出しからよかったと思います。今日の私たちは、昨日よかったマシンをベースとして、さらに築き上げて行きました。昨日から今日にかけて行ったセッティング変更によって、マシンのフィーリングが向上していたように感じました。今日のマシンは本当に自分好みのハンドリングになっていました。私たちのチームは、今年のINDY500に向けても非常によい仕事をしてくれていると感じます 

Takuma Sato
Takuma Sato 11
Chip Ganassi Racing
今日もすばらしい1日で、たくさんのことを学びました。午後の早い時間帯は、いいグリップとバランスを見つけ出すのに少し苦労しましたが、ロングランの終わりに向けて満足のいくポジションが見つかりました。こうした様子を目にすると、本当に勇気づけられます。そして最後には、あまり天候がよくなかった場合に備えて、予選シミュレーションを1回だけ行いました。けれども、全般的には、チームの4台はどれもコンペティティブで、とてもいい1日だったと思います 


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