アレックス・パロウがミッドオハイオで優勝、3連勝でのシーズン4勝目。Hondaも3連勝でシーズン6勝目
週末全体が雨に見舞われる心配もされたインディカーシリーズ第9戦のHondaインディ200アット・ミッドオハイオでしたが、インディカーが走るタイミングで雨が降ることはなく、プラクティスから予選、そして決勝まですべてがドライコンディションで行われました。オハイオ州コロンバス近郊にあるミッドオハイオ・スポーツカーコースには、今年も多くのファンが詰めかけ、ツイスティーでアップアンドダウンに富むコースでのインディカーバトルを雨に濡れることなく楽しんでいました。
予選でトップ6を独占したHondaエンジン搭載ドライバーたちが、レースでもトップ争いを繰り広げました。序盤戦ではポールポジションスタートだったコルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agajanian)と予選2番手だったグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が接近戦をみせ、1回目のピットストップを終えると、予選4番手だったアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)がトップに躍り出ました。彼はライバル勢とは異なるハードタイヤでのスタートを行い、1回目のピットストップでソフトタイヤを装着。この作戦が見事に当たり、2番手以下に差をつけ、それを広げて行くこととなりました。
インディアナポリスのロードコースで行われたシリーズ第5戦で今シーズン初優勝を挙げたパロウは、デトロイト、ロードアメリカでも勝ってミッドオハイオを迎え、2020年のスコット・ディクソン以来となる3連勝をマークしました。2021年のシリーズチャンピオンは、最近行われた5レースで3勝するというすばらしいパフォーマンスをみせてきており、熱狂的なインディカーファンたちから大声援を贈られました。ポイントリーダーである彼は、シーズン後半戦を迎えるにあたり、ポイント2番手以下に大量110点の差をつけています。
2位でゴールしたのは予選6番手だったディクソンでした。Chip Ganassi Racingは1-2フィニッシュ。Hondaはパロウとともに3連勝を挙げ、今シーズンの勝利数は9戦で「6」となりました。
Hondaインディ200アット・ミッドオハイオというイベントで、Honda勢3チーム、6人のドライバーたちが今日はトップ10入りを果たしました。
クリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)は得意の常設ロードコースで今回も好走をみせ、予選5番手から4位でゴール。また、4戦続けて厳しい結果となっていたデビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD)は予選12番手から6ポジションを上げ、今季3回目のトップ入りとなる6位入賞を果たしました。レイホールはピット作業でのトラブルが響いて7位。ルーキーのマーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)が3回目のトップ10フィニッシュとなる9位を獲得。Hondaドライバー6人がトップ9でゴールしました。
次戦は1週末のインターバルの後、国境を越え、カナダのトロントで開催されるストリートレース、Hondaインディ・トロントです。