今年でINDY500への出場が21年連続となったカストロネベスは、8番グリッドからスタートを切りました。彼は序盤からトップグループでポジションを維持し続け、勝負の時を待っていました。レースが終盤に入ってからトップ3に食い込み、パロウとの一騎討ちに持ち込みました。カストロネベスはリードラップを20周しか記録しませんでしたが、見事に4度目の優勝を果たしました。200周のレースのゴール前2周でトップに躍り出ると、食い下がるパロウを振り切り、大歓声の中でフィニッシュラインへと飛び込ました。
クールダウンラップを終えたカストロネベスはメインストレートにマシンを停め、グランドスタンドとの間にあるフェンスによじ登りました。そうやって勝利の喜びをファンと分かち合うのが彼の伝統なのです。
ウイニングチームとなったMeyer Shank Racingは、Hondaエンジン搭載のプロトタイプスポーツカー、そしてGTカーで活躍し、2017年からインディカー・シリーズへの挑戦を始めました。そして今回、ついに彼らはアメリカの最高峰オープンホイールチャンピオンシップでの念願の初勝利を記録しました。
パロウはダブルポイントが与えられるINDY500での2位フィニッシュにより、Chip Ganassi Racingのチームメイトで、INDY500のポールシッターだったスコット・ディクソンを追い抜き、ポイントスタンディングで再びトップに立ちました。第6戦を終え、パロウが獲得しているのは248ポイント、ディクソンは212ポイントです。マニュファクチャラーズチャンピオンシップでは、Hondaが476ポイントを獲得し、シボレーが472ポイント。開幕戦での勝利以来、Hondaがリードを保ち続けています。