Race
INDY 2021
Round 6

エリオ・カストロネベスが歴代最多に並ぶINDY500での4勝目を挙げる

us Indianapolis Motor Speedway

2021年5月30日、抜けるような青空の下、13万5,000人を集めて開催されたアメリカ伝統のイベント、第105回インディアナポリス500マイルが開催され、Hondaは1-2フィニッシュでの勝利を飾りました。Meyer Shank Racingから出場したエリオ・カストロネベスが史上最多タイに並ぶ4回目の優勝を成し遂げ、インディカー・シリーズ参戦2年目のアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)がカストロネベスの後方0.4928秒でフィニッシュしました。1994年にINDY500に初挑戦したHondaにとって、今回は世界最大のレースにおける14回目の優勝です。

エリオ・カストロネベスが歴代最多に並ぶINDY500での4勝目を挙げる

今年でINDY500への出場が21年連続となったカストロネベスは、8番グリッドからスタートを切りました。彼は序盤からトップグループでポジションを維持し続け、勝負の時を待っていました。レースが終盤に入ってからトップ3に食い込み、パロウとの一騎討ちに持ち込みました。カストロネベスはリードラップを20周しか記録しませんでしたが、見事に4度目の優勝を果たしました。200周のレースのゴール前2周でトップに躍り出ると、食い下がるパロウを振り切り、大歓声の中でフィニッシュラインへと飛び込ました。

クールダウンラップを終えたカストロネベスはメインストレートにマシンを停め、グランドスタンドとの間にあるフェンスによじ登りました。そうやって勝利の喜びをファンと分かち合うのが彼の伝統なのです。

ウイニングチームとなったMeyer Shank Racingは、Hondaエンジン搭載のプロトタイプスポーツカー、そしてGTカーで活躍し、2017年からインディカー・シリーズへの挑戦を始めました。そして今回、ついに彼らはアメリカの最高峰オープンホイールチャンピオンシップでの念願の初勝利を記録しました。

パロウはダブルポイントが与えられるINDY500での2位フィニッシュにより、Chip Ganassi Racingのチームメイトで、INDY500のポールシッターだったスコット・ディクソンを追い抜き、ポイントスタンディングで再びトップに立ちました。第6戦を終え、パロウが獲得しているのは248ポイント、ディクソンは212ポイントです。マニュファクチャラーズチャンピオンシップでは、Hondaが476ポイントを獲得し、シボレーが472ポイント。開幕戦での勝利以来、Hondaがリードを保ち続けています。


Hélio Castroneves
Hélio Castroneves 06
Meyer Shank Racing
Hondaは素晴らしいです。私は以前に3年間、HPDとともに仕事をしました。今年、久しぶりにHondaと一緒に仕事をすることになったのですが、プラクティスからの共同作業は本当にうまくいきました。HPDのエンジニアたちは、とても長くの時間を私のために使い、話を聞いてくれました。それが勝つためには必要なのです。私は最高のチームで何年も走ってきたので、彼らの経験や情報を自分の中に蓄積し、それらを使って色々と試すことができました。彼らがやってきたことが正しかったからこそ、私たちはこうしてビクトリーサークルに立つことができたと思います

Takuma Sato
Takuma Sato 30
Rahal Letterman Lanigan Racing
まず最初にエリオ・カストロネベスの優勝を大いに讃えたいと思います。INDY500で4回も優勝するなんて、彼は生きる伝説です。驚くべき偉業です。彼と素晴らしい戦いを繰り広げたこと、大勢のファンを前にしてそれができたことを素晴らしいと感じています。今日のスピードウェイには本当に信じられない雰囲気が満ちていました。以前のINDY500に戻ったと感じました。レースは私たちにとって厳しいものになりました。最終スティントを燃費作戦で戦うという決断は苦しいものでした。私たちにとって奇跡的なタイミングでフルコースコーションが出されることでしか勝機はなく、実際にレース展開はそうなりませんでした。あの決断がなされる前、私たちのポジションは6、7番手でカストロネベスのすぐ後ろにつけていたんです。チームは本当に一生懸命に優勝を実現するべく頑張りましたが、今日の私たちは勝利を達成することはできませんでした。とてもがっかりしています。ここからまた何かを学び、前へと進むのみです



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