Qualifying
INDY 2021
Round 6

スコット・ディクソンがINDY500のポールポジションを獲得

us Indianapolis Motor Speedway

5月18日の火曜日にプラクティスが始まり、4日間も走り込んだあと、第105回インディアナポリス500マイル(INDY500)の予選が週末の2日間に渡って開催されました。アメリカ東部のインディアナ州インディアナポリスは火曜日から好天が続き、2日間の予選はいずれも、もう夏といっていいほどの暑さの中で行われました。今年はグランドスタンドにファンの姿もあり、220mphを越すハイスピードバトルとなった予選は大いに盛り上がりました。

スコット・ディクソンがINDY500のポールポジションを獲得

スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は激戦を勝ち抜き、自身4度目となるINDY500でのポールポジションを獲得しました。5月30日、第105回INDY500の決勝レースでは、彼が出場33台の先頭でグリーンフラッグを受け、200周の長く、熱い戦いのスタートが切られます。

ディクソンは2008年のINDY500で優勝しており、インディカー・シリーズでは6回チャンピオンになっています。彼は今週末に2日間をかけて行われたINDY500の予選でも1日目に最速の9人に入り、予選2日目である日曜日に、その9人によって争われるポールポジションを賭けた勝負に加わりました。

INDY500では伝統的に他のレースとは異なる予選が行われてきています。全長が2.5マイルと長いオーバルコースを4連続周回し、10マイルの平均スピードを競うのです。9人が1回だけのアタックを許された予選、気温が摂氏30度まで上がってハイスピードで走るのが非常に難しいコンディションとなっていましたが、ディクソンは231.685mphをマークし、栄誉あるポールポジションの獲得を果たました。昨年のINDY500が自身にとって3回目となる2位フィニッシュだったディクソンは、2回目の優勝に大きな意欲を持ってグリッド最前列イン側からスタートしていきます。

ディクソンの隣りに並び、フロントロー中央からスタートすることになったのは、21歳のコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)です。ファスト9予選に進出した彼は、4周のアタックで231.655mphを記録しました。今シーズンの第2戦セントピーターズバーグで優勝している彼は、INDY500初勝利を目指して戦います。

ディクソンが所属するChip Ganassi Racingのチームメート3人、トニー・カナーン、アレックス・パロウ、マーカス・エリクソンもファスト9に入っていました。カナーンは予選5番手、パロウは予選6番手でスターティンググリッドの2列目に並ぶこととなりました。そして、グリッド3列目もライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)、エリオ・カストロネベス(Meyer Shank Racing)、エリクソンとHondaエンジンユーザー3人が占めました。Hondaのエンジン・HI21R Indy-V-6は、ファスト9に進出した9人のマシンのうちの7台に搭載されていました。

Greatest Spectacle of Racingの異名を持つINDY500は今年が105回目の開催ですが、今日の予選は2014年に打ち立てられた記録を上回り、出場33台が予選で記録したスピードの平均が230.325mphとなりました。INDY500史上最速のフィールドとなったのです。


Scott Dixon
Scott Dixon 9
Chip Ganassi Racing
大きな声でHondaを讃えたいと思います。これだけ競争の激しいインディカー・シリーズの、INDY500というビッグイベントでファスト9に私たちChip Ganassi Racingのドライバー4人全員が進出できたのは彼らのおかげです。このチャンピオンシップに私は長年参戦し続けていますが、長く関われば関わるほど、チームとして手に入れた成績、残した記録のすばらしさや、それらを達成することの難しさを強く感じます。INDY500のファスト9という予選で4台を戦わせるというのは、どのチームも夢見ることだと思います。それをChip Ganassi Racingが実現できたのは、ハードワークを続けているからにほかなりません。誰か一人がすごいことをやってのけているのではなく、私たちのチームは、すべてが何の問題もなく作動するよう全員が本当に一生懸命に働いているのです

Takuma Sato
Takuma Sato 30
Rahal Letterman Lanigan Racing
残念ながら、私たちのパフォーマンスは十分に速いとはいえませんでした。15番グリッドは決して悪いポジションではありませんが、すばらしいものともいえません。昨年はフロントローからスタートできたのですから、今年の予選は残念な1日となっていました。私たちは2回目の予選アタックが成功することを望んでいましたが、まだ陽が高い時間帯で気温も高く、思い通りの結果を出すことができませんでした。その結果、3回目のアタックに挑むことにしたのですが、私たちが並んだレーン2よりも、隣りのレーン1が優先されるルールで、とうとう予選アタックのためのコースインができず、フラストレーションが募りました。それでも、私たちのレースセッティングは競争力の高いものに仕上がっているはずですので、今後はレースカーの煮詰めに全力を注ぎます。まだ予選2日目の夕方と、レース前の金曜日、カーブデーに走行できる機会があります。ここから追い上げなければいけません。厳しいレースになりそうです


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