デトロイトでのレース2でアレックス・パロウが3位フィニッシュ
デトロイトグランプリは今年もダブルヘッダーで、インディカーシリーズ第7/8戦が開催されました。デトロイトリバーに浮かぶベル島でのイベントは週末を通して快晴に恵まれ続け、多くのファンが詰め掛けました。集まった25台のインディカーは、全長2.35マイルのハイスピードでスリリングなストリートコースで、2日続けて70周のバトルを繰り広げました。
土曜日のレース1ではChip Ganassi Racingのマーカス・エリクソンがキャリア初優勝を記録し、日曜日のレース2ではエリクソンのチームメートであるアレックス・パロウがHonda勢トップの3位でゴールしました。
インディカー出場がまだ2シーズン目のパロウは、デトロイトでのレース1では苦戦を強いられました。初めて走るコースのバンピーさに大いに戸惑っていたためです。しかし、レース1を戦い抜いた経験をもとにチームと話し合い、自分たちに足りていなかった部分を確認し、マシンセッティングを見直してレース2の予選に臨むと、前日とは全く違う鋭い走りを実現、ポールポジション争いに加わって予選を4番手で終えました。
レース2でのパロウはスピードと安定感を両立させ、終始トップグループで戦い続けました。最後は2位を狙ったアグレッシブなアタックも行いましたが、惜しくもパスはならず、3位でゴールしました。パロウはこれで今シーズン4回目の表彰台。驚くべき安定感を見せ続けています。
開幕から8戦が終了し、パロウはポイントランキングトップの座こそ、レース2で優勝したパト・オワード(シボレー)に譲りましたが、2人の差はわずかに1点しかありません。シリーズランキング2番手で、パロウはウィスコンシン州のロードアメリカに向かいます。デビューシーズンだった昨年、キャリア初の表彰台に上った、相性のいいコースです。
レース2の予選で2番手だったコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)は、4位でゴールしました。45周目に2回目のピットストップを行い、2番手でレースに戻った彼は、そこからペースをさらに上げてトップを行くライバルとの差を削り取って行きました。しかし、その後に連続で出されたフルコースコーションは先頭を走るドライバーに有利に働き、ハータの2勝目のチャンスは失われました。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、レース2用の予選結果が19番手でした。後方グリッドからの戦いでは、レース展開に合わせて柔軟に作戦も変更することが必要で、チームはその対応をうまく行っていました。スタート直後に多重アクシデントでフルコースコーションが出されると、すかさずそれを利用してピットへと佐藤を呼び入れ、タイヤをソフトからハードにスイッチしました。この作戦は的確で、佐藤は4番手まで大きく浮上させました。
しかし、3回目のピットストップを終えてコースに戻った時に遅いマシンに引っかかったため、上位への再進出ができませんでした。レース2でも多くのオーバーテイクを見せ、ファンを沸かせていた佐藤でしたが、12位でチェッカーフラッグを受けました。