アンドレ・リベイロ・ダ・クーニャ氏は、母国ブラジルでモータースポーツのキャリアをスタートさせ、ヨーロッパのフォーミュラカーシリーズで腕を磨いた後、活動の場を米国に移しました。Hondaがインディカーシリーズへの挑戦を開始した1994年にリベイロ氏はタスマン・モータースポーツと契約し、インディライツ・シリーズに参戦しました。彼はデビュー年から4勝を挙げる目覚ましいパフォーマンスを見せ、シリーズランキングで2位となりました。

翌1995年、リベイロ氏はタスマン・モータースポーツと一緒にアメリカ最高峰のインディカーシリーズへとステップアップすると、8月20日、アメリカ東部ニュー・ハンプシャー州の1マイルオーバルでレイナード/Hondaを駆り、ルーキーながらポール・トゥ・ウインを飾りました。

1996年にはさらに2勝を重ねました。特筆すべきは、リオデジャネイロのトライアングルオーバルで初開催されたインディカーレースで、母国ブラジルの大観衆の見守る中で劇的な優勝を達成したこと。そして、全長2マイルの超高速オーバルであるミシガン・インターナショナル・スピードウェイでも優勝しました。

1998年に引退したリベイロ氏は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイの現在のオーナーで、インディカーなど多くのシリーズで成功を収めて来ているロジャー・ペンスキー氏と提携し、ブラジルで自動車販売会社を経営していました。

心より冥福をお祈りします。