2日両日共に好天に恵まれたテストで27人のドライバーたちは精力的に走り込み、Hondaドライバーがトップ3を独占しました。2日目の午前中に今回のテストの最速ラップとなる1分38秒4223(平均時速=112.182mph)をマークしたのは、昨年のインディアナポリス500ウイナー、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)でした。2番手の1分38秒5682を出したのは昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクリスチャン・ルンガー(Rahl Letterman Lanigan Racing)。そして、3番手は同じくインディカー2年目のカイル・カークウッド(Andretti Autosport)で、彼のベストは1分38秒7885でした。トップだったドライバーはフィンランドの出身、2番手はデンマークから来たドライバー、そして3番手はアメリカ出身と、今年もインディカーシリーズのエントリーは国際色豊かです。
2日間のテストは、トップから1秒の中に18人がひしめく競争の激しさになっていました。今回のテストで使用されたザ・サーマル・クラブは2023年シーズンにインディカーシリーズがレースを開催するコースではないため、マシンセッティングの基本的なデータ収集や、ドライバーとエンジニアのコミュニケーションを深めることにどのチームも重きを置いていました。そのような状況下でも速いラップタイムを出すことには大きな意味があります。走行1日目の午前、午後に行われたテストセッション2回ではコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)が最速ラップを連続でマークしており、Hondaドライバーたちが2日間の4セッションすべてでトップに君臨しました。Honda勢は今回のテストで大きな勢いを手にし、2023年のインディカーシリーズ開幕戦、3月の第一週にフロリダ州セントピーターズバーグのストリートコースでのレースを迎えます。