Race
INDY 2022
Round 2

マーカス・エリクソンがテキサスで3位フィニッシュ。佐藤琢磨は一時トップを走るもアクシデントで20位

us Texas Motor Speedway

2022年インディカー・シリーズの第2戦が3月20日にテキサス州フォートワース郊外のテキサスモータースピードウェイで開催されました。全長1.5マイル、コーナー部が最大24度のバンクになっている超高速オーバルで、27人のインディカードライバーたちはハイスピードでスリリングな接近戦を展開し、予選14番手だったマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が3位まで大きく順位を上げてフィニッシュしました。インディカー・シリーズ参戦4年目を迎えているスウェーデン出身のエリクソンは、今シーズン最初のオーバルレースで、自身初めてとなるオーバルレースでの表彰台に上りました。

マーカス・エリクソンがテキサスで3位フィニッシュ。佐藤琢磨は一時トップを走るもアクシデントで20位

雲一つない晴れ渡った空の下、暖かな日差しが降り注いだフォートワースは日中の気温が24℃まで上昇する絶好のレース日和となりました。時速220マイルを超すインディカーならではのエキサイティングバトルは248周に渡って繰り広げられ、エリクソンの3位を筆頭に、6度のタイトル獲得歴を誇るスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が5位、ストックカーで7度チャンピオンになり、昨年からインディカーで戦っているジミー・ジョンソン(Chip Ganassi Racing)が自己ベストを大幅更新する6位、昨年度チャンピオンのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が7位でゴールしました。Chip Ganassi Racingからエントリーしたこれら4人のドライバーたちは、全員がトップ7に入るすばらしいパフォーマンスを見せたのです。

さらにシモン・パジェノー(Meyer Shank Racing)が予選15番手から8位でフィニッシュ。予選後のプラクティスでアクシデントを起こしたジャック・ハービーの代役として急きょ出場したサンティノ・フェルッチ(Rahal Letterman Lanigan Racing)が最後尾の27番手スタートから9位でゴールと、Hondaエンジンを搭載して戦うドライバー6人がトップ10入りを果たしました。

佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は予選ですばらしい走りを見せて3番グリッドを獲得し、レースでは1回目のピットストップを行う直前にトップに躍り出ました。マシンの仕上がりが非常によく、佐藤は余裕を持った走りを披露していました。しかし、1回目のピットストップでチームメートのマシンが進路を塞ぐ形でストップしていたため、タイヤ交換や燃料補給といった作業を済ませるまでにタイムロスが発生し、大きくポジションを落としました。それでも、まだレースは中盤戦ということで琢磨はあきらめることなく、トップグループへとばん回しようと目の前を走るマシンを1台ずつ抜いて行きました。

248周のレースの99周目、佐藤がルーキーの一人をパスしようとアウト側に並びかけた時、その相手がグリップを失ってバンクを滑り上がり、琢磨のマシンにヒット。ラインから押し出された佐藤は全力でマシンをコントロールしようと試みましたが、タイヤかすなどが散らばったエリアでグリップを取り戻すのは難しく、アウト側の壁に軽く接触。時速200マイルでは小さなアクシデントでもマシンが受けるダメージは大きく、佐藤のマシンはサスペンションが曲がってしまいました。Dale Coyne Racingのクルーたちはダメージを受けたサスペンションを直し、佐藤をコースへと戻しましたが、サスペンション破損は他の部分にも影響を及ぼしており、ゴールまで走り切ることはできず。佐藤の第2戦は20位という結果になりました。

次戦は西海岸のカリフォルニア州ロングビーチを舞台とした伝統あるストリートレース、ACURAグランプリ・オブ・ロングビーチです。


Marcus Ericsson
Marcus Ericsson 8
Chip Ganassi Racing
私たちにとっては本当にいい一日となりました。いいペースで走れているときもありましたが、マシンのハンドリングが難しいものになったときもあったので、常にマシンをコントール下に置き続けるよう奮闘しました。昨年までと比べ、今日のレースはとても走っていて楽しいものとなっていました。ポジション争いが激しくなるようにルールを変更してくれたインディカーのおかげです。ホイール同士が触れ合わんばかりのバトルを楽しむことができました。こうして自分にとって初めてとなるオーバルレースでの表彰台は、本当にうれしく感じています。自分のオーバルでのパフォーマンスをいかにしたらよくすることができるのか、このオフシーズンには多くの時間をかけて取り組んでいましたから、今シーズン最初のオーバルレースを3位で終えることができてとてもよかったと思います

Takuma Sato
Takuma Sato 51
Dale Coyne Racing with RWR
今日は複雑な心境です。自分たちが完走できなかったことは実に残念ですが、チームメートのデビッド(マルカス)がエキサイティングなレースを戦い、11位でフィニッシュしたことはチームにとってよかったと思います。私たちの今日のマシンは本当に速かった。スタートはあまりよくなかったのですが、5番手から3番手まで順位をばん回することができました。そして、最初のスティントを長くすることもできていました。私たちはタイヤマネジメントでライバル勢を上回っていたので、完ぺきな第1スティントでレースをリードすることができました。残念だったのは、1回目のピットストップに入った際に、ピットレーンでチームメートと小さなトラブルになってしまったことです。私たちのピットボックスをブロックする形で彼がストップしていたので、大きくタイムロスして順位は大幅に下がってしましました。第2スティントで上位に復活しようと奮闘していたとき、デブリン・デフランチェスコ(Andretti Steinbrenner Autosport)とサイドバイサイドになりました。イン側を走っていた彼がマシンのバランスを崩し、コースを上がってきて私たちのマシンに接触しました。私はコース外側の壁にぶつかりサスペンションを傷めたため、レースを最後まで走り切ることはできませんでした。とても残念なレースとなりました。チームは今週末もすばらしい仕事をしてくれました。次のロングビーチが楽しみです。リフレッシュをして、またベストを尽くします


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