2010年にそれまでのF1グランプリからインディカー・シリーズに活躍の場を移して以来、佐藤は通算でポールポジション獲得10回、通算勝利数6回などの記録を樹立してきました。その中には、参戦2年目で日本人ドライバー初のポールポジション獲得(2011年)、日本人初優勝(2013年)、そしてアジア人ドライバーとして初の快挙となるINDY500での2度の優勝(2017年および2020年)などが含まれています。INDY500で通算2勝以上を挙げたドライバーは、インディカー・シリーズ史上、佐藤が20人目。さらには市街地コース、ロードコース、ショートオーバル、スーパースピードウェイという、インディカー・シリーズで開催される4つの異なるタイプのコースで勝利を挙げたエリートドライバーへの仲間入りも果たしました。なお、インディカー・シリーズに参戦中の現役エリートドライバーは、佐藤を含めても5人しかいません。
この記念すべき開幕戦に、佐藤はスペシャルヘルメットを着用して参戦します。長年、佐藤が愛用してきたレギュラーヘルメットのデザインを基本とし、そのシンボルカラーをあしらった「200」の文字を両サイドに大きく描くとともに、ヘルメット全体の背景には、琢磨がこれまでインディカー・シリーズで戦ってきた35のコースを透かし柄でレイアウトしています。
頭頂部にある6個の“星マーク”はインディカー・シリーズでの通算勝利数を表すとともに、星マークの下地にはこれまでに優勝した5つのコースが配置され、通算2度制したINDY500を象徴する星マークには”17”と”20”の年号が刻まれています。
インディカー・シリーズで参戦200戦を達成したドライバーは佐藤が26人目となりますが、日本人ドライバーとしては初めての快挙です。