佐藤凛太郎、第3戦レース1で8位入賞
2025年フランスF4選手権に参戦中の佐藤凛太郎(さとう・りんたろう)が、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われた第3大会に出場し、レース1で8位入賞を果たしました。レース2は接触によりリタイア、レース3はトラブルにより未出走となりました。

第3大会は6月20日(金)から22日(日)にかけて、フリー走行・予選・決勝3レースが行われました。迎えた予選1ではトップと0.243秒差となるタイムを出し3番手につけました。続く予選2では6番手となりました。
レース1:3番手スタート→8位
佐藤は3番グリッドからスタート。トップチェッカーを狙って左側だけに新品タイヤを投入する戦略で臨み、オープニングラップで首位に立つ力強い滑り出しを見せました。しかし、その後すぐに2番手へ後退し、2周目以降は3番手の選手と激しいポジション争いを繰り広げます。その後も先頭集団で健闘を見せていましたが、ブレーキング時に後輪が激しくロックするトラブルに見舞われ、後続に詰め寄られる苦しい展開となって徐々に5番手まで順位を落としました。4番手、6番手と並ぶ接戦となる中、クラッシュしたマシンの影響でセーフティーカー(SC)が2度導入されました。
残り4分15秒でレースが再開されると、佐藤は6番手からのリスタートとなり、5番手争いのサイドバイサイドのバトルを繰り広げましたが、ブレーキングのトラブルが改善せず、残り1分の時点で9番手に後退。しかし、前方を走っていた他車がスピンしたことによりポジションを回復し、8位でチェッカーとなりました。
レース後、佐藤は「自分のブレーキングが悪いのかと自信を失い混乱した」と振り返りましたが、調査の結果、ブレーキバランスアジャスターの故障により設定が大きくずれていたことが判明。悔しさの残るレースとなりました。
レース2:8番手スタート→リタイア
レース2は、予選の上位10選手を逆順に並べるリバースグリッド制で、佐藤は8番グリッドからスタートしました。新品タイヤを温存し、レース1で使用したタイヤでの挑戦となりましたが、マシンバランスの改善により自信をもって臨みました。
スタート直後から攻めの走りを見せ、1周目に2台をオーバーテイクして6番手に浮上。さらに2周目にはケメルストレートで1台をかわし、ターン5でさらに4番手へと順位を上げました。その後、4~6番手の接近戦となる中、一時5番手に後退しますが、ブレーキも完全に修復されており、予選上位のライバルたちを後方に従え、先頭集団について好機をうかがう展開となりました。
しかし、レースが中盤に差し掛かった6周目、ターン1で減速しきれなかったマシンに追突されスピンするというアクシデントに見舞われ、右リアサスペンションの破損により無念のリタイアとなりました。「突然のクラッシュで驚きを隠せず、表彰台争いができる位置にいたので本当に悔しい」とレースを振り返りました。再び調子を取り戻していただけに、痛恨の結果となりました。
レース3:未出走
レース3は、前日の接触によってペナルティを受けたドライバーの影響で、佐藤は5番グリッドからのスタート予定でした。左側に新品、右側に予選使用タイヤを組み合わせて万全の準備で臨みましたが、グリッドへ向かうレコノサンスラップ中にアクセルペダルの不具合が発生。ピットで修復を試みるも、ペダルを十分に戻す力を確保できず、安全性の観点から出走が認められませんでした。
「走るごとにドライビングも良くなり、スピードもついてきていたので、レース3は絶対にリベンジしようとメカニックも準備してくれていました。だからこそ出走できなかったのは本当に残念でした」と佐藤は悔しさを滲ませました。
次戦となる第4大会は、8月1日から3日にかけてフランスのマニクール・サーキットで開催されます。巻き返しを期す佐藤の走りに注目が集まります。
初めて走ったスパ・フランコルシャンは本当に感動的でした。シミュレーターで予習していたものの、実際に走るとオールージュの縦Gやアップダウンの激しさに圧倒され、想像以上に走っていて楽しいサーキットだと感じました。
今回はトラブルやアクシデントにより、3レースとも思うように戦えなかったのが本当に悔しかったです。ただ、予選からマシンも自分自身も確実に良くなっていた実感があり、多くの学びを得られた週末でもありました。次戦に向けて気持ちを切り替えて、しっかり準備していきたいと思います。
初めて走ったスパ・フランコルシャンは本当に感動的でした。シミュレーターで予習していたものの、実際に走るとオールージュの縦Gやアップダウンの激しさに圧倒され、想像以上に走っていて楽しいサーキットだと感じました。
今回はトラブルやアクシデントにより、3レースとも思うように戦えなかったのが本当に悔しかったです。ただ、予選からマシンも自分自身も確実に良くなっていた実感があり、多くの学びを得られた週末でもありました。次戦に向けて気持ちを切り替えて、しっかり準備していきたいと思います。
















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