佐藤凛太郎、フランスF4第2大会で全3レース入賞
2025年フランスF4選手権に参戦中の佐藤凛太郎(さとう・りんたろう)が、第2大会の舞台となったフランス・ディジョンサーキットで全3レースに出走し、すべてのレースで入賞を果たしました。

佐藤は2024年にホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)を首席で卒業し、スカラシップを獲得。2025年はホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の育成ドライバーとしてフランスF4に挑戦しています。
第2大会は5月9日(金)から11日(日)にかけて、フリー走行・予選・決勝3レースが行われました。
今年から導入されたレギュレーションにより、レースで使用する2セットの新品タイヤのみがフリー走行で使用可能となりました。多くのドライバー同様、佐藤もタイヤ温存のためにフリー走行を見送る選択をしました。
迎えた予選では、ランキング順により30番目の出走となり、赤旗中断の影響も受けてタイムを伸ばせず、10番手にとどまりました。悔しい結果となりましたが、レース2は予選トップ10選手を逆順に並べるリバースグリッド制となるため、ポールポジションからスタートしました。
レース1:10番手スタート→10位
10番手からスタートしたレース1では、やや出遅れながらもターン1でポジションをキープ。その後、7周目に後方でアクシデントが発生し、1度目のセーフティカー(SC)が導入されました。再スタート直後にはライバルとサイド・バイ・サイドとなり、両者一歩も引かずに3つのコーナー連続でバトルが続いたものの、最終コーナー手前で先行を許しました。
11周目には2度目のSCが導入。12周目に再スタートすると、前方の2台とバトルを展開していると、その2台が激しい接近戦の末に走行ラインを外れてコースに戻ってきた際、1台のリアタイヤが佐藤のフロントウイングに軽く接触し、ダメージを負ってしまいました。佐藤は「自分を守るために必要な距離を取り、相手の動きをしっかり読めなかった自分のミスだった」と振り返りました。その後は冷静に走行を続け、10位でフィニッシュしました。
レース2:1番手スタート→5位
レース1の10位によりリバースグリッドでポールポジションからスタートしましたが、スタートでの操作ミスにより6番手まで後退。それでも佐藤はすぐに5番手までポジションを戻し、序盤の混乱を冷静に切り抜けて上位争いに加わりました。
その後も果敢に攻め続け、一時は4番手に浮上。しかし終盤、激しく追い上げてきた11号車とのサイド・バイ・サイドの攻防の末、再び5番手に後退します。さらに後続との接近戦も耐え抜き、最後まで3位争いに食らいつきましたが、惜しくも届かず5位でフィニッシュ。佐藤は「また自分のミスで出遅れてしまったのは悔しい」とレースを振り返りました。
レース3:10番手スタート→6位
最終となるレース3、佐藤は再び10番グリッドからのスタートとなり、レース2で使用したタイヤを左右逆に装着して臨み、スタート直後に2台を追い抜く好スタートを切りました。6周目にSCが導入され、再開後にはターン1でオーバーテイクを狙って並ぶ場面も。13周目には7番手を追い抜くアタックを成功させましたが、その直後、新品タイヤを履いたドライバーたちに追い抜かれ、最終的な順位アップには至りませんでした。最終周の5位争いで1台が接触のため順位を落としたことにより、佐藤は7位でチェッカーを受けました。レース後、5位でフィニッシュしたArthur DORISON選手にペナルティが科せられ、佐藤は6位入賞を果たしました。レース中の攻防を通じて多くの学びを得た大会となりました。
今大会3レースすべてでポイントを獲得した佐藤は、シリーズランキング12位へと浮上しました。
次戦となる第3大会は、6月20日から22日にかけてベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されます。世界的に有名な高速サーキットで、佐藤がどんな走りを見せるのか、今後の活躍にぜひご注目ください。
3レースともポイントを取れたことは良かったと思いますが、ポールスタートとなったレース2で表彰台に乗れるチャンスを手にしながら、それを達成できなかったのはとても悔しいです。レース3では激しくバトルをしながら順位を上げ、積極的にレースを進めることができるようになってきたので、引き続き次戦に向けてしっかりと準備をし、さらなる高みを目指していきたいと思います。
3レースともポイントを取れたことは良かったと思いますが、ポールスタートとなったレース2で表彰台に乗れるチャンスを手にしながら、それを達成できなかったのはとても悔しいです。レース3では激しくバトルをしながら順位を上げ、積極的にレースを進めることができるようになってきたので、引き続き次戦に向けてしっかりと準備をし、さらなる高みを目指していきたいと思います。















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