450MXモト1では、計時予選でポールポジションを得たケン・ロクスン(Team Honda HRC)が、1コーナーまでのファンネル状レイアウトを読んで、中央付近のゲートからスタート。1周目のオーダーは、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)に次いで、ロクスンが3番手につけました。トップ3は前半15分過ぎまで僅差のバトルを続けましたが、8周目にロクスンが転倒により後退。デュラン・フェランディス(ヤマハ)に先行を許しました。さらにラスト3周にセクストンが転倒したことで、上位はシアンサルーロ、フェランディス、ロクスン、セクストンと入れ替わり、チェッカーとなりました。
450MXモト2では、セクストンがスタート6番手でしたが、ロクスンのチャージを受けて、4周目にはポジションが逆転しました。レース中盤は、ロクスン4番手、セクストン5番手という状況が続きましたが、終盤12周目にシアンサルーロをかわしたロクスンが3番手に浮上。最終的にロクスン3位、セクストン5位でゴールしました。ロクスンはポイントリーダーのポジションをフェランディスに譲りましたが、3点ビハインドの2位につけています。
250MXクラス
J.ローレンスがポディウムに登壇(3位-2位)
ローレンス兄弟の活躍が目覚ましい250MXクラス。これまで弟の後塵を拝してきた兄のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が、脚光を浴びる機会が訪れました。 H.ローレンスは一昨年のハイポイントで、総合2位(1位-3位)に入賞しましたが、これは彼にとって初のモトウインと初のポディウム。今大会でも同様の成績が期待されました。
250MXモト1では、H.ローレンスがホールショットを奪いました。しかしオープニングラップ途中のクラッシュで、H.ローレンスは33番手に転落。Hondaファンの期待は、6番手スタートを切ったジェット・ローレンス(Team Honda HRC)に託されることになりました。J.ローレンスは、10分を費やして4番手まで到達。しかしそこから先のポジションアップは難しく、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、下田丈(カワサキ)を交えた4番手争いに飲み込まれました。終盤を迎えたところで前走車のリタイアもあって、J.ローレンスは3位でフィニッシュ。H.ローレンスは追い上げの末に、8位でチェッカーを受けました。
250MXモト2では、J.ローレンスがスタート4番手。H.ローレンスはまたしても転倒によって、1周目36番手というハンディーキャップを背負いました。J.ローレンスは4周目に2番手まで浮上しましたが、トップのクーパーに逃げられ単独2位でゴール。H.ローレンスは11位でレースを終えました。今大会総合2位(3位-2位)を得たJ.ローレンスは、ポイントリードを11点に広げ、レッドナンバープレートを維持しています。