450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 2

ロクスンがパーフェクトウインを遂げポイントリーダーに

us Thunder Valley Motocross Park

AMAプロモトクロス選手権第2戦が、コロラドのサンダーバレーで行われました。海抜5,518フィート(1,682m)の難関において、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は完全優勝(1位-1位)を果たし、ポイントリーダーに躍り出ました。

ロクスンがパーフェクトウインを遂げポイントリーダーに

450MXモト1では、ロクスンが1周目にリーダーとなり、僚友のチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は6番手からポジションアップを図りました。ロクスンは6周目にアダム・シアンサルーロ(カワサキ)、10周目にはデュラン・フェランディス(ヤマハ)に先行を許し、一時3番手まで後退しました。しかしロクスンは、僅差のトップ3の中で終盤スパートし、シアンサルーロとフェランディスを攻略してモトウインを獲得しました。一方セクストンは、4位まで追い上げチェッカーを受けました。

450MXモト2では、ロクスンがオープニングラップ中に早めの仕掛けによってトップに立ち、レースの主導権を握りました。セクストンはスタートに失敗し、1周目13番手と出遅れました。序盤から独走態勢に持ち込んだロクスンは、マージンを最大17秒まで広げて快走。モト2でもトップチェッカーを受け、パーフェクトウインを飾りました。セクストンは5位まで追い上げてフィニッシュ。ロクスンはこの完全優勝(1位-1位)によって、フェランディスに替わってポイントリーダーとなりました。


250MXクラス

モト2を制したJ.ローレンスが首位をキープ

開幕戦から優位をキープしている250MXクラスでは、ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、2戦連続でモト2のウイナーとなりました。今大会でJ.ローレンスは総合2位(4位-1位)、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は総合3位(5位-3位)となり、兄弟揃ってポディウムに登壇しました。

250MXモト1は、1周を消化したところでレッドフラッグが提示され、スタートがやり直しとなりました。2番手につけていたJ.ローレンスにとっては残念な赤旗となりましたが、再スタート後は4番手、H.ローレンスは5番手を確保しました。当初はトップ3に食らい付いていたJ.ローレンスでしたが、やがて単独4位に定着してフィニッシュ。H.ローレンスも単独走行の末、5位でチェッカーを受けました。

250MXモト2では、兄弟が揃って好スタートを決め、J.ローレンスが2番手、H.ローレンスが3番手につけました。5周目には、J.ローレンスがジャスティン・クーパー(ヤマハ)を抜いてトップに浮上。徐々にリードを積み重ねたJ.ローレンスは、15秒差をつけて圧勝しました。H.ローレンスも3位でフィニッシュする健闘を見せました。この結果、今大会の総合優勝は逃しましたが、J.ローレンスは2位(4位-1位)、H.ローレンスは3位(5位-3位)に入賞し、CRF250Rのパフォーマンスをアピールしました。J.ローレンスは、10点差でポイントリーダーの地位を守っています。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
何と表現すればいいのか、正直わかりません。こんなに完ぺきな週末は、ずいぶん長い間ありませんでした。今大会を前にチームとサスペンションセッティングに取り組み、レースで使ってみるまでは変更が正しいかどうか分からなかったのですが、実際は快適で好成績を収めることができました。私は2回あった計時予選の両方でトップとなり、ポールポジションを獲得しました。モト1ではアダム・シアンサルーロとデュラン・フェランディスを相手に激しいバトルになりましたが、終盤でアグレッシブに攻めて勝利をもぎ取りました。我々にとってこれはとても大きな成果で、非常にうれしく最後は力強く感じました。モト1とモト2のインターバルには、体力回復に腐心しました。モト2の前に空が曇って暑さが和らいだことは、ありがたいパーフェクトコンディションでした。またコース整備の際にあまり深く掘り返されなかったので、ライン取りがあまり限定されず、コース全体を使って走れたのは喜ばしいことでした。実際とても楽しかったです。このコースはとても自分のライディングスタイルに合っていて、1-1を達成することができました。信じられません。今回は家族が来られなかったので残念ですが、一方で自分とチームにとってはうれしくてたまりません。これが必要だったんです。我々は正しい方向に一歩踏み出したようですし、このまま1週間のオフに入るのもいいですね

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
先週はつまずきもあったので、今大会にはとても期待をかけていました。タイムドプラクティスでは不調でした。モト1ではまずまずの走りで4位に入りましたが、自分の限界まで攻めてはいませんでした。モト2では乗れていたのですが、スタートで出遅れました。このコースは海抜が高く、しかも1コーナーまでが登り坂なので1速スタートがセオリーなのですが、普通のコースのようにぼんやりと2速で走り出してしまったのです。そこからは必死に追い上げ、5位でフィニッシュしました。総合的に4-5は欲しかったリザルトではありませんが、2週間後のハイポイントに前向きに臨むだけです。あのコースは大好きで、東海岸に戻れることがうれしくてたまりません

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
決して悪い週末ではなかったものの、小躍りするほどの成果でもないですが、5-3で総合3位になれたことは非常にうれしいです。特に高地にあるこのコースではパワーダウンを強いられるので、スタートを成功させることに集中し、実現できたので幸いでした。もちろん、転倒はよくありませんが、再スタート後は堅実に最後まで追い上げ続け3位をゲットできました。ケガをせずにこの地を去り、次のハイポイントへの準備ができることをうれしく思います。我々は課題が分かっていますし、これからも準備を続けて望む結果を出してみせるだけです

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
コロラドでの大会は、少しアップダウンがありました。予選では、2分05秒台を出したジャスティン・クーパー(ヤマハ)に完敗でした。モト1はジェレミー・マーティン(ヤマハ)に続く2番手という、とてもいいスタートが決まったのですが、レッドフラッグで中断されたのです。再スタートは4番手でしたが、周りのライダーはみんな私よりも速くて、モト1は4位のままでした。気合いを入れ直してモト2に臨んだのですが、スタートがうまく切れて、トップのクーパーに次いで2番手でした。序盤の数周は抜きつ抜かれつの展開が続いたのですが、とても楽しいバトルでした。近付いて少し突っつけば、クーパーのミスを誘発できるだろうと思っていたのですが、彼も踏ん張ったのでなかなか思い通りにはなりませんでした。とにかくクーパーとの一騎打ちが楽しかった。できたらこのパターンをあと何戦か続けて、結果的に総合優勝を獲りたいものですね

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