開幕戦は11月6日、ピレネー山脈の小国アンドラにあるポリエスポルティウ・スタジアムで行われた。14連覇中の絶対王者、Repsol Honda Teamのトニー・ボウは、ラウンド1では7点の減点があり4位となったものの、ラウンド2をノーミスで決勝へと進出。決勝は長年のライバル、アダム・ラガ(TRRS)との対決になった。11点の減点となったラガに対して、ボウはラウンド2に続いてクリーンを達成。開幕戦を快勝した。

第2戦は11月21日、Xトライアルの聖地ともいわれるスペイン・バルセロナのパラオ・サン・ジョルディで開催された。ラウンド1を2番手で通過すると、ラウンド2はトップ通過で決勝に進出。ここでタイトル争いのライバル、ラガとハイメ・ブスト(ヴェルティゴ)がともに敗退し、早くもタイトルが決定。王者として登場した決勝でも強さを見せつけたボウは、文句なしの2連勝。かくしてボウは、15年連続のXトライアルチャンピオン、アウトドアと合わせてトライアル世界選手権30連覇の金字塔を打ち立てた。

Race Reports

• Rd.01 アンドラ トニー・ボウの見事な勝利で2021年Xトライアルシーズンが開幕

• Rd.02 バルセロナ トニー・ボウ、バルセロナで30回目の世界タイトルを決める