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Hondaダカールラリー挑戦の歴史 Part 4(2020)

2020年 悲願の総合優勝を果たしたレースを振り返る

Hondaダカールラリー挑戦の歴史 Part 4(2020)

ダカールラリー新たな時代の幕開け

2020年は、伝統あるダカールラリーの新たな時代の始まりの年となりました。

舞台は南米から中東・サウジアラビアに移され、これまでとは異なる新しいコース環境で開催。サウジアラビア第2の都市であるジッダからスタートし、首都リヤドを経由してキッディヤに向かう行程。ルートの約75%が砂漠地帯となる過酷な道のりです。
また、2020年からの新たな試みとしては「スーパーマラソンステージ」が登場。このステージでは、チームメートを含め、いかなるスタッフからも野外でのマシン整備を受けることができません。

CRF450 RALLYを駆るMonster Energy Honda Teamからは、ケビン・ベナビデス、リッキー・ブラベック、ジョアン・バレーダ、ホセ・イグナシオ・コルネホ、初参戦のアーロン・メア、5人のライダーが参戦しました。



第3ステージでCRF450 RALLYが強さを見せる

初日からガレ場や砂地での走行があり、さらにコース取りも複数可能な難コース。初参戦のメアが転倒を喫したものの、ブラベックは2位でのフィニッシュ、ベナビデスも4位でステージを終え、翌日からのスーパーマラソンステージに向けて好位置で初日を終えました。メアは岩場へ落下した負傷が原因で第2ステージに出走できず、リタイアとなります。バレーダは転倒で、レースの1カ月前に負ったわき腹のケガを悪化させてしまい、苦しいレーススタートとなりました。

スーパーマラソンステージ2日目の第3ステージで、CRF450 RALLYが強さを見せました。Monster Energy Honda Teamのブラベック、コルネホ、ベナビデスがトップ3を独占。ブラベックは総合トップに躍り出ます。

翌日の第4ステージは砂と岩の多い高速コース。ここでもCRF450 RALLYの快進は止まず、コルネホが優勝。ベナビデスと1-2フィニッシュを飾ります。ブラベックも5位につけ、総合首位の座をキープ。

道のない一面砂漠の中を走る第6ステージで、ブラベックは2回目の優勝。総合2位に20分以上の差をつけて首位を守り続けます。
ここまで快走を続けてきたベナビデスは、マシントラブルに見舞われ、スペシャルステージはなんとか走破しますが、大幅に順位を落とすこととなります。



過酷なレースを乗り越え、悲願の総合優勝

首都リヤドでのレストデイを挟み、後半戦がスタート。第7ステージは今大会最長の546kmにも渡るスペシャルステージが設定され、砂丘や荒れた走行路が続く過酷なコースでした。第6ステージでマシントラブルに苦しんだベナビデスが、この日は見事に優勝。バレーダも続き2位でフィニッシュしました。ブラベックも5位につけ、総合トップを維持します。

この第7ステージでは、2019年までHondaライダーとして活躍したパウロ・ゴンサルヴェス選手が競技中に亡くなる事故が発生。このため、翌日の第8ステージの走行は取りやめとなりました。

終盤戦もライダーたちは好走を見せ、マラソンステージとなる第10ステージを迎えます。第10ステージの後半は強風のために中止となりましたが、短縮されたスペシャルステージを、バレーダ、ブラベック、ベナビデスは確実なペースを保ち走行。トップ3を独占します。
マラソンステージ後半の第11ステージは、序盤、サウジアラビアでも最高と謳われる美しい砂丘を舞台に行われました。その見事な砂丘地帯は100kmにも及び、ライダーたちにとってはリスクのある場所。
しかし、CRF450 RALLYを駆るコルネホはトップからわずか3分差の4位でフィニッシュ。ベナビデス、ブラベック、バレーダも問題なく目的地のハラドに到着しました。ここでも、ブラベックは総合首位の座を守ります。

そして行われた最終の第12ステージ。ブラベックは序盤から上位を走り、コルネホに続くステージ2位でフィニッシュ。この結果、ダカールラリー2020の総合優勝が決定しました。



新たな時代の覇者を目指し、連覇に挑む

Monster Energy Honda Teamのエースライダーであるブラベックは、第3ステージから最終ステージまで総合トップの座を譲らず総合優勝。世界で最もタフで過酷なラリーを制した、初のアメリカ人として歴史に名を残す偉業を達成しました。
Monster Energy Honda Teamは、Hondaが最後にダカールラリーを制覇してから30年以上が経った2020年、参戦再開から8年目にして悲願の総合優勝を果たしたのです。
Hondaはダカールラリーの新たな時代の覇者となるべく、2021年は連覇に挑みます。



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