雨に翻ろうされた試練のスウェーデンGP
スウェーデンGPの会場であるウッデバラは、土曜日の予選レースではドライコンディションとなり、ティム・ガイザー(Team HRC)が2位でフィニッシュと好走をみせました。ところが、日曜の決勝はコンディションが一変。前夜からコースに降り注いだ雨に加え、決勝レース中も降雨に翻ろうされたガイザーと僚友のルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は、辛うじてトップ10内でフィニッシュする成績にとどまりました。
雨の影響によって走行ラインがほぼ一本のみになり、パッシングが非常に困難な状況であることから、スターティングゲートからの飛び出しが重要視された今回のレース。残念ながらガイザーは、ゲートピック2番手というアドバンテージを活かしきれませんでした。レース1では8番手まで順位を上げた後、ミスで13番手まで後退。普段なら楽に追い越せるライダーたちにも行く手をふさがれ、10位でチェッカーフラッグを受けました。
レース2も遅れを取ったもののミスをせず、1周目の終わりまでに5番手までポジションアップ。しかし、レース2の終了まで上位8台の間に順位の変動はなく、ガイザーにとってはまたしても取れるポイントを取り逃がしたような、不本意なレースとなりました。
フェルナンデスは前戦フィンランドGPでレース2に出走できないほどのクラッシュを喫し、そこからの回復に時間を費やしてきました。彼にとって今大会の主な目標は、できる限り最後まで走り抜くことでした。前日の予選レース7位で大きな自信を得たフェルナンデスは総合8位(6-8)を獲得。シリーズランキング5位の立場を固めています。
ライダーたちを待ち受ける次のラウンドは、オランダのアルンヘム。新しくシリーズに加わった会場ですが、多くのライダーが長年にわたって練習してきた、典型的なオランダのサンドコースです。MXGPの基準を満たすためにコースが少し改良されており、ライダーたちの適応力が問われる大会となりそうです。幸い、開催日は好天に恵まれる見通しとなっています。
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