Race 2
MXGP 2023
Round 15

雨に翻ろうされた試練のスウェーデンGP

se Uddevalla

スウェーデンGPの会場であるウッデバラは、土曜日の予選レースではドライコンディションとなり、ティム・ガイザー(Team HRC)が2位でフィニッシュと好走をみせました。ところが、日曜の決勝はコンディションが一変。前夜からコースに降り注いだ雨に加え、決勝レース中も降雨に翻ろうされたガイザーと僚友のルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は、辛うじてトップ10内でフィニッシュする成績にとどまりました。

雨に翻ろうされた試練のスウェーデンGP

雨の影響によって走行ラインがほぼ一本のみになり、パッシングが非常に困難な状況であることから、スターティングゲートからの飛び出しが重要視された今回のレース。残念ながらガイザーは、ゲートピック2番手というアドバンテージを活かしきれませんでした。レース1では8番手まで順位を上げた後、ミスで13番手まで後退。普段なら楽に追い越せるライダーたちにも行く手をふさがれ、10位でチェッカーフラッグを受けました。

レース2も遅れを取ったもののミスをせず、1周目の終わりまでに5番手までポジションアップ。しかし、レース2の終了まで上位8台の間に順位の変動はなく、ガイザーにとってはまたしても取れるポイントを取り逃がしたような、不本意なレースとなりました。

フェルナンデスは前戦フィンランドGPでレース2に出走できないほどのクラッシュを喫し、そこからの回復に時間を費やしてきました。彼にとって今大会の主な目標は、できる限り最後まで走り抜くことでした。前日の予選レース7位で大きな自信を得たフェルナンデスは総合8位(6-8)を獲得。シリーズランキング5位の立場を固めています。

ライダーたちを待ち受ける次のラウンドは、オランダのアルンヘム。新しくシリーズに加わった会場ですが、多くのライダーが長年にわたって練習してきた、典型的なオランダのサンドコースです。MXGPの基準を満たすためにコースが少し改良されており、ライダーたちの適応力が問われる大会となりそうです。幸い、開催日は好天に恵まれる見通しとなっています。


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Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Team HRC
正直なところ、このスウェーデンGPを全うし、しかも、まずまずのポイントを獲得できたのでうれしく思います。今大会に臨む前はあまり多くを期待していませんでしたが、2レースともトップ10以内という好成績を残せたので、来週の大会ではもっと向上できそうな自信がつきました。次のラウンドでは、フィーリングも100%に近づくだろうと思います。今回は2レースとも同じような展開に終始しました。抜きどころが少ないコースなので、オーバーテイクを仕掛けることもあまりなく、手堅くコンスタントに周回を重ねるだけでした。結果として自分のライディングに集中し、やるべきことができました。次戦のアルンヘムは厳しいレースになると思いますが、もう少し準備期間があるので、力強い走りを披露できる大会にしたいです

Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
このコースではスタートが非常に重要で、ポジションの変動はライダーのミスに起因するものしかないといえますが、レース1でそういうミスをしてしまったのは残念ながら私でした。どちらのレースでもベストスタートを決められず、できる限りばん回しようと試みたのですが、3周目のミスが高くついてしまいました。追い上げて10位に入ったのが、精一杯のリザルトでした。レース2も同様でしたが、1周目に何台かうまく処理して、5番手までポジションを上げることができました。ただし、その後はパッシングポイントが全然なかったので、攻撃を繰り出せないまま5位でフィニッシュしました。昨日の予選レースで2位だったことと比べると、今日がすばらしい日になったとはいえませんが、それでも我々がベストを尽くした結果です



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