フランスGPの予選レースでフェルナンデスが手堅く6位入賞
ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は、ビラースーゼコで行われたフランスGPの予選レースで、6位入賞を果たしました。この高低差のあるヒルサイドコースで、わだちの多いコンディションを堅実に走り切ったフェルナンデスにとっては、フランスGPの総合成績としてカウントされる明日の決勝2レースに対し、チャンスを広げるいい経験となりました。
MXGPカレンダーに復帰するのは6年ぶりになるコースですが、大会前の天候が不安定だったことで、マディコンディションの改善にたいへんな労力が費やされました。大量の泥を退けた後には軟質のレース路面が残り、ウィメンズMXやジュニアe-MXなど含めた全クラスの走行セッションが進むと、いろいろな種類のわだちが刻まれることになりました。
フリープラクティス、タイムドプラクティスにゆっくりと時間をかけたフェルナンデスは、焦ってホットラップに挑むようなことはしませんでした。やがてアタックモードのスイッチを入れたときでも、彼のタイムは11番手にとどまりました。普通であれば少々懸念材料となるかもしれない順位でしたが、このコースの1コーナーではゲートピックがそれほど重要ではないことを知っていました。さらにこれまでの何レースかで不利なゲートからでもトップ5で1コーナーを回れた経験から、フェルナンデスは自信を持ってスタートラインに並びました。Honda CRF450Rを駆るライダーは、正に読み通りの好スタートを決めて、早めに混戦をすり抜けて3番手まで浮上しました。
序盤のうちはすべてが順調に見えたものの、徐々にトリッキーなコースコンディションが問題になり始めました。そこでゼッケン70番は、他の多くのライダーのように転倒の危険を冒すよりも、一段階ペースを落として無事にレースを全うすることを目指しました。この作戦が功を奏し、あと1秒弱で5位フィニッシュというところでしたが、最終的に6位でレースを終えて、チャンピオンシップポイントを5点獲得しました。明日の決勝2レースではもう少々路面が硬くなって、最近の好調をキープしながら今シーズン3度目となるポディウム登壇を果たすことが期待されます。
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