ガイザーの復帰によりフルメンバーとなったTeam HRCがチェコGP予選を堅実に通過
開幕前の大腿骨骨折により戦列を離れていたティム・ガイザーが、このチェコGPからカムバックを果たしました。これまで孤軍奮闘を続けてきたルーベン・フェルナンデスに、ディフェンディングチャンピオンが合流したことで、Team HRCのフルメンバーがようやくそろいました。
Team HRCの2人は、チェコGPの酷暑の中で充実した一日を過ごしました。予選レースではフェルナンデスが4位、ガイザーが6位でフィニッシュしました。先だって行われた計時予選では2人が1位と2位を独占し、Team HRCの速さと、今シーズン後半戦への期待を見せました。
10カ月間グランプリから遠ざかっていた、ディフェンディングチャンピオンのガイザーですが、計時予選で誰も太刀打ちできないタイムを記録し、スピードに関しては問題がないことをスロベニアから駆け付けた応援団に示しました。そのタイムは僚友のフェルナンデスを0.7秒も上回っており、大腿骨骨折から復帰後の1カ月間が有意義に経過し、計画通りにカムバックできたことが表れていました。チェコGP会場であるロケットのコースではスタートが重要ですが、ガイザーは少々テクニックがなまっていたものの、それでもまずまずの飛び出しから6位でチェッカーを受けました。大きなトラブルもない堅実なカムバックであり、彼のコンディションがすでにチャンピオンシーズンに近いという大きな希望を与えるものでした。
好調を維持するフェルナンデスは3番手争いを続けた後、4位に入り7ポイントを獲得しました。いつものようにパッシングが非常に重要でしたが、滑りやすいハードパック路面では厳しく仕掛けることができませんでした。もう少しスタートを改善できれば、自分らしさを発揮して表彰台に立てるという自信をつかんでいます。
明日は少し穏やかな気温になるようですが、決勝2レースに臨むフェルナンデスとガイザーが、できるだけ多くのポイントを稼ごうとする一方、コースレイアウトはさらに難易度を増してライダーの前に立ちはだかることでしょう。ガイザーが胸に秘めているのはプライドだけですが、フェルナンデスはMXGPランキング3番手を狙っており、この第12戦でそれを達成するために全力を尽くします。
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