Team HRCがオランダのサンドコースに手堅いリザルトを刻む
オランダのアルンヘムで開催されたMXGP世界選手権第16戦は、予想された通りディープサンドが非常に難しいコンディションとなり、ライダーとマシンの両面で試練のレースとなりました。
Team HRCのティム・ガイザーとルーベン・フェルナンデスは、困難を承知の上で今週末に臨み、サンド路面に対する習熟度を上げました。フリープラクティス、タイムドプラクティス、予選レースという3セッションを通じて力強い走りを終日披露し、明日にはさらに伸びしろがあることを期待させました。
ここまでのラウンドと同じように、ガイザーはプラクティスでHonda CRF450Rの速さを誇示することができました。フリー走行とタイムドプラクティスの両方で2番目に速いラップタイムを出し、午後の予選レースにおける2番目のゲートピックを獲得しました。そのアドバンテージを好スタートにつなげたいガイザーでしたが、1周目を5番手でクリアしたものの、前を走るライダーに詰め寄って勝負を仕掛けることができず、予選レースを5位でフィニッシュしました。プラクティスで見せたスピードと比べると、少々期待外れだったかもしれませんが、ガイザーは総合順位がかかる明日の決勝2レースで、さらなる好成績を挙げるチャンスと手応えをつかんでいます。
フィンランドでの転倒後、練習ができなかったフェルナンデスは、このサンドコースに対する準備を思い通りに進めることができませんでした。それでも彼は言い訳などせずに取り組み、計時予選ではトップ10圏外だったにもかかわらず、予選レースでは好スタートから安定したラップタイムを維持して7位に入りました。コースコンディションの過酷さを考慮すると、フェルナンデスの走りは非常に印象的で、明日の決勝レースでも同等のパフォーマンスを発揮できる自信となったことでしょう。
日曜日には晴れの予報も出ており、ライダーにとってはありがたい情報の一つですが、明日はEMX(ヨーロッパ選手権)、WMX(ウィメンズ世界選手権)も含めて4クラスの決勝レースがあるため、サンド路面が荒れるのは必至。Team HRCの2人が表彰台争いに挑むなら、最大限の集中力とテクニックが要求されることになりそうです。
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