フェルナンデスがイタリアGPの表彰台に登壇
9月17日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)の第18戦の決勝が行われ、ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)が、マッジョーラの伝統的なサーキットで素晴らしい成績を2つ揃え、総合表彰台へのカムバックを果たしました。一方でチームメートのティム・ガイザー(Team HRC)は、レース2で優勝まであと一歩と迫りましたが、これはまた2022年MXGPチャンピオンがベストコンディションに戻ったことを証明するパフォーマンスでした。
16日(土)の大雨の後、夜通しでコース修復作業が行われました。迎えた決勝日は好天に恵まれて、シリーズ最終戦を控えるグランプリに相応しいベストコンディションになりました。マディコンディションに見舞われた16日(土)の予選レースの結果、ガイザーとフェルナンデスは各々4番目と5番目のゲートピックを獲得。レース1ではそのアドバンテージを活かし、上位で1コーナーをクリアしました。ところがガイザーは、2コーナーで喫した小さな転倒により、最後尾まで後退してしまいました。すぐに再スタートしたガイザーは、1周目に少なくとも10台以上を追い抜いてトップ20圏内まで浮上しましたが、そこから先は走行ラインの1本化によって難しくなりました。それでもガイザーは9位まで順位をばん回し、表彰台へ万に一つの望みをつなげました。
フェルナンデスは堅実に走り続け、1周目を6番手でクリアしました。その後レース中盤に5番手となり、フィニッシュまでポジションを守りきりました。前後のライダーとは間隔が開いていたので、劇的なアクションに満ちたレースではなかったものの、フェルナンデスが力強いパフォーマンスを取り戻してくれたことは幸いでした。レース1における5位は、レース2の結果次第でドイツGP以来となる表彰台の可能性が高まったことを意味していました。フェルナンデスはプレッシャーに耐え抜き、レース2で3位フィニッシュ。総合3位の表彰台に登壇しました。とてもすばらしいレース内容を披露したフェルナンデスは、体調が整っていれば世界でも指折りのベストライダーの一人であることを証明しました。
レース2でフェルナンデスの前を走っていたガイザーは、優勝を果たすためにベストを尽くし、スタート3番手から8周目には2番手に躍進しました。何度もレースリーダー攻略を試みましたが、きわどい場面がありながら実現には至らず、最終的にガイザーは2位に甘んじました。表彰台にはあと一歩届きませんでしたが、彼がレースに勝てるスピードを持っていることを改めて示しました。次戦イギリスGPが開催されるマタリーベイズンは、ガイザーが好きなコースなので、自信を持って臨むことでしょう。
フェルナンデスも、2023年のシーズンを好成績で締めくくることを目指しているので、Honda CRF450Rを駆る2人のライダーは、Team HRCのイギリス遠征で、ともに表彰台登壇を狙うはずです。
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