Race 2
MXGP 2023
Round 18

フェルナンデスがイタリアGPの表彰台に登壇

it Maggiora

9月17日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)の第18戦の決勝が行われ、ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)が、マッジョーラの伝統的なサーキットで素晴らしい成績を2つ揃え、総合表彰台へのカムバックを果たしました。一方でチームメートのティム・ガイザー(Team HRC)は、レース2で優勝まであと一歩と迫りましたが、これはまた2022年MXGPチャンピオンがベストコンディションに戻ったことを証明するパフォーマンスでした。

フェルナンデスがイタリアGPの表彰台に登壇

16日(土)の大雨の後、夜通しでコース修復作業が行われました。迎えた決勝日は好天に恵まれて、シリーズ最終戦を控えるグランプリに相応しいベストコンディションになりました。マディコンディションに見舞われた16日(土)の予選レースの結果、ガイザーとフェルナンデスは各々4番目と5番目のゲートピックを獲得。レース1ではそのアドバンテージを活かし、上位で1コーナーをクリアしました。ところがガイザーは、2コーナーで喫した小さな転倒により、最後尾まで後退してしまいました。すぐに再スタートしたガイザーは、1周目に少なくとも10台以上を追い抜いてトップ20圏内まで浮上しましたが、そこから先は走行ラインの1本化によって難しくなりました。それでもガイザーは9位まで順位をばん回し、表彰台へ万に一つの望みをつなげました。  

フェルナンデスは堅実に走り続け、1周目を6番手でクリアしました。その後レース中盤に5番手となり、フィニッシュまでポジションを守りきりました。前後のライダーとは間隔が開いていたので、劇的なアクションに満ちたレースではなかったものの、フェルナンデスが力強いパフォーマンスを取り戻してくれたことは幸いでした。レース1における5位は、レース2の結果次第でドイツGP以来となる表彰台の可能性が高まったことを意味していました。フェルナンデスはプレッシャーに耐え抜き、レース2で3位フィニッシュ。総合3位の表彰台に登壇しました。とてもすばらしいレース内容を披露したフェルナンデスは、体調が整っていれば世界でも指折りのベストライダーの一人であることを証明しました。

レース2でフェルナンデスの前を走っていたガイザーは、優勝を果たすためにベストを尽くし、スタート3番手から8周目には2番手に躍進しました。何度もレースリーダー攻略を試みましたが、きわどい場面がありながら実現には至らず、最終的にガイザーは2位に甘んじました。表彰台にはあと一歩届きませんでしたが、彼がレースに勝てるスピードを持っていることを改めて示しました。次戦イギリスGPが開催されるマタリーベイズンは、ガイザーが好きなコースなので、自信を持って臨むことでしょう。

フェルナンデスも、2023年のシーズンを好成績で締めくくることを目指しているので、Honda CRF450Rを駆る2人のライダーは、Team HRCのイギリス遠征で、ともに表彰台登壇を狙うはずです。


HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/


Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Team HRC
体調のよさを維持して今週末に臨めたし、それがライディングにも表れていたと思います。レース1は難しくて自分としてもベストではなかったのですが、それでも堅実に走りきって5位に入りました。レース2では好スタートを切ることができて、後方から大きなプレッシャーを受けましたが、4番手をキープしながら表彰台は近いと考えていました。その後、ほかのライダーのミスにより3位でフィニッシュし、総合3位をゲットできました。表彰台にカムバックできて最高の気分だし、健康でフィジカルコンディションがよければ、最高のポジションに挑戦できそうです。最終戦が今から楽しみです 

Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
土曜も日曜もライディングは好調で、上手く乗れていたのですが、たった一つの小さなミスによって表彰台に立てるチャンスを逃してしまいました。2コーナーでミスをしたときには、3番手から最後尾まで下がってしまったのですが、マシンを起こして再スタートしてからは、集団の中を上手く駆け上がってポジションをばん回しました。頑張って9位まで到達しましたが、レース1のリザルトがそれでは、総合で表彰台に立つのは非常に難しいだろうと自覚していました。レース2でも好スタートを切って、しばらく3番手を走ってから2番手に上がり、優勝を目指して全力を尽くしましたが、MXGPのトップライダーに挑んで抜くのは簡単なことではなく、2位に甘んじることになりました。オーバーオールでは5位になり、3位からはほんの数ポイントのビハインドでした。来週末のマタリーベイズンは大好きなコースなので、表彰台に上がって最終戦を飾れるようベストを尽くします 



投稿日