フィンランドGPでガイザーが総合6位入賞
ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)とティム・ガイザー(Team HRC)は、ヘルシンキ近郊のバンターにおける厳しい決勝日を終えたあと、状況が好転することを信じてフィンランドを離れます。ガイザーにとっては、負傷欠場からカムバックして以来、最多のポイントを獲得しましたが、本来はこういった堅実な成績よりも、2022年モトクロス世界選手権(MXGP)で見せたような圧倒的なパフォーマンスを目指しています。今は上昇傾向にあるので、あと2週間で目標とするレベルに近づくことでしょう。
フェルナンデスは、レース1で深刻なクラッシュを喫したため、レース2のスタートをコース脇で見守らなければなりませんでした。重傷でなかったことが不幸中の幸いで、来週のオフタイムを回復に充てる予定です。昨日の予選レースで3位だったフェルナンデスが、今日のレース1の中ほどでクラッシュしたときは5番手につけていたので、実に残念でした。その衝撃は大きく、すぐにドクターが駆け付けましたが、レース後に何度もチェックを受けた結果、問題ないと判断され、自力で会場のメディカルセンターを後にしました。改めて地元の病院で精密な検査を受けてから詳細が判明しますが、スウェーデンGPでの復帰が期待されています。
ガイザーは、2月に大腿骨を骨折してからカムバックに向けて努力を重ねてきましたが、3週間で3大会をこなしたあとの回復具合を見極めるために、今度のインターバルを利用する予定です。バンターのサンドは前戦のロンメルほど深くなかったものの、タイトなレイアウトと昨日降った大雨の影響で、表彰台に返り咲きたいガイザーにとって難しいコースだったことは確かです。
レース1では、19周を費やして8番手から6位まで徐々にポジションを上げましたが、レース2では、今シーズンの優勝経験者相手の5位争いとなりました。最終的に6位でフィニッシュしたガイザーは、総合6位(6-6)を獲得し、今季の残り5戦に向けた課題を認識しつつフィンランドを後にしました。個々のリザルトに対するプレッシャーはありませんが、Honda CRF450Rを駆るガイザーの目標はいつでも表彰台に近づくことであり、このあとのシリーズ終盤に控える得意なコースでレースを重ねることによって、表彰台のチャンスは十分にあると言えるでしょう。
次戦スウェーデンGPが開催されるウッデバラは、より広いレイアウトと硬質路面が特徴のコースです。ガイザーはこれまでに2度優勝経験があります。フェルナンデスはそれほど輝かしいリザルトを残していませんが、今は回復することが先決であり、スタートラインに立ったらチームメートと一緒に表彰台を目指して集中します。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/