ガイザーがイギリスGPで完全優勝。2023年シーズンを最高の形で締めくくる
ティム・ガイザー(Team HRC)は、イギリスGPの会場として定評のあるマタリーベイズンで総合優勝(1-1)を収め、2023年モトクロス世界選手権(MXGP)のリザルトに名を刻みました。チームメートのルーベン・フェルナンデスは、レース2で3位に入りました。
1位と3位を獲得した今大会の結果は、2024年シーズンへ向けて明るい見通しを示しただけでなく、Team HRCの2人がベストコンディションであれば、Honda CRF450Rはその力強さとスピードを遺憾なく発揮できることを証明しました。2人は、再来週に行われるモトクロス・オブ・ネイションズに出場後、来シーズンへの準備を進めますが、この競争の激しいMXGPクラスの頂点に挑戦する自信に満ちています。
レース1では、両ライダーとも好スタートを切り、ガイザーは3番手、フェルナンデスは5番手で最初のコーナーをクリアしました。レース序盤こそ3番手でしたが、その後ガイザーは先行するライダーのミスにより2番手に浮上。そこからはガイザーがリーダーを攻略するため、15分余り全力でプレッシャーをかけ続け、残り2周のボードが掲げられる直前にトップに躍り出ました。一方、フェルナンデスは複数のミスが響き、残念ながら6位に終わりました。しかし、ライディング自体には目を見張るものがあり、彼自身としてもレース2でもっと実力を発揮できる感触を得ていました。
レース2でも同様に、Team HRCのコンビが第1コーナーをトップ5で回り、今シーズンを好成績で締めくくる準備を整えました。ガイザーは戦況を様子見するような雰囲気ではなく、わずか数周でトップに躍り出ました。そして、ほかのライダーたちより1秒以上も速いラップタイムを叩き出し、瞬く間に決定的なリードを築き上げました。最終的にガイザーは、2位に約6秒の大差をつける独走で、ウィップを決めながらチェッカーフラッグを受けました。
フェルナンデスはガイザーの後方で、激しいドッグファイトを繰り広げました。最終的に3位を獲得したフェルナンデスは、総合5位となりました。表彰台には至りませんでしたが、前戦イタリアGPでの3位入賞に続く好成績で今シーズンをまとめたことは、大きな誇りであることに間違いありません。
今季のフェルナンデスは、アルゼンチンGPで総合優勝を飾り、表彰台には4回登壇。総合ランキングでは5位に入りました。ガイザーは負傷欠場からのカムバック後、8戦を戦いレースを3勝、総合優勝2回を飾っています。
2人は現在、フランスのエルネーで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズに備え、1週間の休暇を取っています。ガイザーはスロベニア代表、フェルナンデスはスペイン代表として出場し、MXGPクラスで対決しますが、ともに活躍が期待されます。
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