ガイザーの不運が続く一方、フェルナンデスが順当に予選3位
ヘルシンキ近郊バンターで開催された、モトクロス世界選手権第14戦フィンランドGPの予選日は、雨で湿ったコンディションでした。ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)とティム・ガイザー(Team HRC)は、フリー走行からタイムドプラクティスまでは近い位置にいましたが、予選レースでは不運もあって対照的なリザルトになりました。
フリー走行では、ガイザーがフェルナンデスより0.16秒速いラップタイムを刻んで4番手でしたが、タイムドプラクティスではフェルナンデスが0.18秒差でチームメートを逆転し、3番手を獲得しました。タイムドプラクティスの途中から大雨になり、遅延が心配された計時予選では、Honda CRF450Rを駆る2人は有利なゲートピックを得ることができました。
今大会ではEMXなどのサポートクラスが併催されなかったので、コース改修にかける時間が長めにありました。MX2の予選レースが行われたあと、MXGPクラスがスタートに並ぶ時間になりました。霧雨が止んでいなかったので、前を走るマシンが跳ね上げる泥をなるべく浴びないよう、好スタートを切ることが重要でした。昨年のフィンランドGP開催地だったヒュビンカーと同様、ぎりぎりで変更となったこのバンターもタイトなコースなので、オーバーテイクが難しいという事情もありました。
予選レースのゲートドロップ直後、Team HRCの両ライダーはトップグループにつけ、フェルナンデスが3番手、ガイザーが5番手で1周目をクリアしました。ところが2周目の中ほどで、ガイザーのチェーンに石が噛み込み、後輪がロックされてしまいます。再スタート時に11ポジションを失ったガイザーは、後方集団の中で厳しい追い上げを強いられることになりました。
一方フェルナンデスは、前を走る2台を視界に捉えながら後続を引き離しました。レース全体で2番目に速いラップタイムを記録したものの1~2位争いには加わることができませんでしたが、難しい路面状況において称賛すべき3位に入りました。不運なガイザーは、その後4台をかわして12位でフィニッシュ。明日は天気が回復する見込みなので、彼が成功するチャンスは訪れるでしょう。
今日と同じように、日曜のタイムスケジュールは通常のヨーロッパラウンドとは少々異なり、MXGP決勝のスタートは、レース1が13:15、レース2が16:10に予定されています。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!