Qualifying
MXGP 2023
Round 14

ガイザーの不運が続く一方、フェルナンデスが順当に予選3位

fi Vantaa

ヘルシンキ近郊バンターで開催された、モトクロス世界選手権第14戦フィンランドGPの予選日は、雨で湿ったコンディションでした。ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)とティム・ガイザー(Team HRC)は、フリー走行からタイムドプラクティスまでは近い位置にいましたが、予選レースでは不運もあって対照的なリザルトになりました。

ガイザーの不運が続く一方、フェルナンデスが順当に予選3位

フリー走行では、ガイザーがフェルナンデスより0.16秒速いラップタイムを刻んで4番手でしたが、タイムドプラクティスではフェルナンデスが0.18秒差でチームメートを逆転し、3番手を獲得しました。タイムドプラクティスの途中から大雨になり、遅延が心配された計時予選では、Honda CRF450Rを駆る2人は有利なゲートピックを得ることができました。

今大会ではEMXなどのサポートクラスが併催されなかったので、コース改修にかける時間が長めにありました。MX2の予選レースが行われたあと、MXGPクラスがスタートに並ぶ時間になりました。霧雨が止んでいなかったので、前を走るマシンが跳ね上げる泥をなるべく浴びないよう、好スタートを切ることが重要でした。昨年のフィンランドGP開催地だったヒュビンカーと同様、ぎりぎりで変更となったこのバンターもタイトなコースなので、オーバーテイクが難しいという事情もありました。

予選レースのゲートドロップ直後、Team HRCの両ライダーはトップグループにつけ、フェルナンデスが3番手、ガイザーが5番手で1周目をクリアしました。ところが2周目の中ほどで、ガイザーのチェーンに石が噛み込み、後輪がロックされてしまいます。再スタート時に11ポジションを失ったガイザーは、後方集団の中で厳しい追い上げを強いられることになりました。

一方フェルナンデスは、前を走る2台を視界に捉えながら後続を引き離しました。レース全体で2番目に速いラップタイムを記録したものの1~2位争いには加わることができませんでしたが、難しい路面状況において称賛すべき3位に入りました。不運なガイザーは、その後4台をかわして12位でフィニッシュ。明日は天気が回復する見込みなので、彼が成功するチャンスは訪れるでしょう。

今日と同じように、日曜のタイムスケジュールは通常のヨーロッパラウンドとは少々異なり、MXGP決勝のスタートは、レース1が13:15、レース2が16:10に予定されています。


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Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Team HRC
予選レースのなりゆきにはとても満足しています。路面状況が芳しくないサンドコースでスピードを見せられたのはよいことなので、明日もがんばって同じような成果を残したいと思います。予報によると天気は好転するはずなので、コースコンディションも回復すると思います。今日は雨が降る前もスピードがあったので、決勝の2レースに対して自信を持っています。こういう厳しい条件下で尽力してくれたチームスタッフに対し、心から感謝の意を表したいと思います。可能な限りのベストサポートを受けられたことが分かっていますし、本当に助けられています

Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
雨に降られたとはいえ、本当によい一日を過ごすことができました。フリー走行での4番手はよしとして、タイムドプラクティスでは雨が降る前にアタックして4番手に入りました。予選レースでは好スタートを切って、5番手までポジションを上げ4番手争いを始めようとしたとき、チェーンとスプロケットの間に石が挟まって後輪がロックしてしまったのです。石が取れるまでちょっと時間がかかり、動き出せたときには16番手まで後退していました。またしても不運に見舞われたのは悔しかったですが、最後までがんばって12位でフィニッシュしました。できれば明日はもっとよいスタートを決め、何も起こらない堅実な2レースをそろえることができれば、もっと上位に近づけるはずです



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