フェルナンデスがポルトガルの表彰台に迫る4位フィニッシュ
土曜日の予選レースでの勝利に続いて、決勝レース2で2位に入賞したことは、ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)のポルトガルGPにおける好成績を象徴しています。レース1での小さなミスが響いて、表彰台まであと数ポイント足りず、総合リザルトは4位(7-2)でした。それでもシリーズランキングを見れば、高得点を加算できた大会となり、もう一つの地元グランプリであるスペインに向けた準備が整ったと言えるでしょう。
フェルナンデスの地元であるスペインのガリシア州からもほど近い、ポルトガルのアゲダサーキットは今年から逆回りとなり、ライダー全員にとっての安全面やライン取りなどが大きく改善されました。土曜日の予選レースで、Honda CRF450Rを駆るフェルナンデスが見事なオーバーテイキングを成功させ、勝利を収めたことからも明らかです。この予選結果によって、彼は今日の決勝2レースで重要なイン寄りのゲートピックを得ましたが、どちらのスタートでもこのアドバンテージを有効に活用し、最初の数コーナーを5番手以内で通過しました。
レース1では、1周目を4番手でクリアしたフェルナンデスが、前半はそのポジションをキープしました。前日のレース時と比べるとはるかにウエットな路面状況で、同じようなリズムをつかむのに苦労し、残念ながらクラッシュを喫してポジションをいくつか失いました。7番手で再スタートを切り、前走者を全力で追いかけましたが、その差を詰めることができないまま7位でフィニッシュしました。
迎えたレース2、大勢の応援団の前で表彰台に立つためには、ベストを尽くして走らなければならないことが分かっていたので、フェルナンデスは使命感を胸に抱きながらゲートを飛び出しました。数コーナー先でトップに立って1周目を回ると、このスペイン人ライダーを称賛する大声援が沸き起こりました。その後リードを広げようとしましたが、独走することはかなわず、4周目にトップの座を明け渡します。彼はしばらくの間、新しく入れ替わったレースリーダーを追走しましたが、やがて手堅く2位に落ち着きました。2レースの合計により36ポイントを獲得し、総合4位に入賞。表彰台を逃したのは残念ですが、フェルナンデスはMXGPランキングにおいて、4位に20点のビハインド、6位に対し20点のリードを保持しています。
この後モトクロス世界選手権はスペインに移動し、アロヨモリノスで第6戦が行われます。フェルナンデスはマドリードでも非常に人気があるので、今季2度目のポディウム登壇を目指す走りには大きな声援が寄せられることでしょう。
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