総合4位(3-7)を獲得したフェルナンデスがランキング5位にアップ
モトクロス世界選手権第4戦トレンティーノGPが、イタリアのピエトラムラタで開催されました。当地はティム・ガイザー(Team HRC)が2月に大腿骨を骨折したコースですが、普段は彼の祖国スロベニアとの国境から最も近いこともあり、大勢の応援団が訪れるホームラウンドとして知られています。残念ながら今大会にはガイザーのカムバックはかなわず、本人からはファンに謝意を伝えるコメントが届けられていました。
チームメートがリハビリに励む間、孤軍奮闘を続けるルーベン・フェルナンデス(Team HRC)ですが、土曜日は右肩上がりに調子を上げました。タイムドプラクティスでは8位でしたが、予選レースではスタート10番手から1周目を4番手でクリア。8周目には3位に上がり、チェッカーを受けました。
日曜の決勝レース1では、1コーナーを5番手でクリアしたフェルナンデスでしたが、1周目の競り合いでベノワ・パトゥレル(ヤマハ)、バランタン・ギヨー(Team Ship to Cycle Honda Motoblouz SR)、ベン・ワトソン(ベータ)を立て続けにパスし、2番手まで躍進しました。トップのホルヘ・プラド(ガスガス)からは3秒ほどのビハインドでしたが、ところどころでフェルナンデスが接近しかけてはまた離される展開が続きました。しかし終盤、このまま行けば2位入賞というところで、ラスト2周を迎えたフェルナンデスが転倒。このタイムロスの間にマキシム・ルノー(ヤマハ)が2位となり、フェルナンデスは3位でゴールしました。
レース2の1周目の上位陣は、プラド、ルノー、ロマン・フェーヴル(カワサキ)、そしてフェルナンデスが4番手。このレースでは背後に迫るライバルの密度が高く、善戦しながらも徐々にフェルナンデスがポジションを失う展開になりました。6周目にはジェフリー・ヘーリングス(KTM)に抜かれて5番手。10周目にはレース1と同じセクションで転倒し、ジェレミー・シーワー(ヤマハ)にパスされました。11周目にはグレン・コールデンホフ(ヤマハ)にも抜かれたフェルナンデスは、ラストスパートしたものの及ばず7位でフィニッシュ。総合では惜しくもポディウムを逃しましたが、4位(3-7)に食い込みました。シリーズポイントでは、前戦消化時の6位から5位にランクアップしています。
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