フェルナンデスがドイツGPのポディウムに登壇
ドイツGPの会場、トイチェンタルはわだちの多い難コースですが、ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は決して得意ではないこの地で、気骨あふれる走りによって総合3位(3-4)を獲得し、今シーズン3度目となるポディウム登壇を果たしました。
昨日の予選レースを6位で通過したスペイン人ライダーは、決勝の2レースでHonda CRF450Rを駆り、トップ3のすぐ後ろにつける好スタートを連発しました。レース1では、どこに危険が潜んでいるか分からないような路面に注意しながら、力強く安定したペースを保ちました。周囲のライダーたちがミスで足踏みする一方、コツコツと安定したラップタイムで走り続けたフェルナンデスは、最終的に3位でフィニッシュしました。
今シーズン何度も総合4位になっていることもあって、フェルナンデスは戦いが道半ばであることを分かっていました。パタゴニア・アルゼンチンGPでの優勝、スペインGPでの3位のように表彰台に戻って来るためには、まだまだやるべきことが多々あると認識していました。
レース2でもスタートを決めると、前に数台しかいない絶好のポジションにつけました。その上位陣に追いすがることはできなかったものの、フェルナンデスは後方集団を引き離していきました。わだちがどんどん深くなるので、勢いを保つことが重要でしたが、ほんの一瞬のストールによって後続に追い付かれてしまいました。フェルナンデスが表彰台に上がるためには、残る1周で4位を守りきる必要がありましたが、レース2におけるベストラップに近いスパートを繰り出したゼッケン70番は、後続車からのプレッシャーに耐え抜き、価値ある総合3位(3-4)を獲得しました。
ポディウムを逃してきた他の大会で、もっとうまく乗れていたかもしれませんが、今大会はフェルナンデスの決意による成果で、今シーズンのすばらしいパフォーマンスが報われました。現時点のMXGPランキングにおいてフェルナンデスは、3位に10ポイント差と迫っています。シーズンはまだ半分を残しており、彼のライディングスタイルに合っているコースがたくさんあるので、後半戦ではポディウム登壇のチャンスが増えるでしょう。
次戦は6月24~25日、インドネシアのスンバワ島で開催されます。この島に初めて招致された2022年のGPで総合3位に入賞したフェルナンデスは、大観衆がひしめく印象的なサーキットを心から楽しみました。今年もまた大勢のファンに対し、熱いレースを披露してくれるはずです。
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