オランダGPでガイザーが今季ベストリザルトとなる5位入賞
アルンヘムで開催されたオランダGPは、暑さとディープサンドに苦しめられるレースとなりました。Team HRCのティム・ガイザーとルーベン・フェルナンデスは、ともに全力を尽くしてポイントを獲得しました。
今回初めてモトクロス世界選手権(MXGP)が開催されたアルンヘムは、好天のもと、満員の観衆がライダーに声援を送るすばらしい大会となりました。ガイザーの目標は、表彰台にできるだけ近づくことであり、彼はその手応えを感じていました。土曜日のタイムドプラクティスで出したスピードであれば、今日こそ表彰台に立てると信じていました。しかし、残念ながらレース1では、スタートで主だったライバルたちの前に出ることができず、後方からの追い上げで5番手に到達したあとは、速さはあったものの、上位に挑むことができませんでした。
レース2ではスタートが改善され、1周目をクリアした段階で6番手。ガイザーは数周後には5番手に浮上しました。しかし4番手のライダーを攻略しようと何度もトライしたにもかかわらず、完遂できないまま5位に甘んじることになりました。今大会でガイザーは総合5位(5-5)となり、32ポイントを獲得。これは大腿骨骨折から復帰して以来のベストリザルトであり、順調に調子を戻している証拠でもあります。
フェルナンデスは、フィンランドGP以来トレーニングが十分にできておらず、まだ理想的なコンディションには達していませんでした。さらにはレース1のスタートストレートで転倒に巻き込まれ、状況は悪化。マシンを起こしてから、クラッシュで傷んだゴーグルを交換したときには最後尾でした。しかし32番手から猛チャージを続けたフェルナンデスは、非常によいラップタイムを刻み、レース終了時には17位までポジションをばん回しました。
レース2では順調なスタートを切り、1周目で7番手につけましたが、暑さと打撲に加え、サンドの厳しい路面状況により、いつもの追い上げを発揮することができず、8位でフィニッシュするのが精一杯でした。それでも、すべてを考慮すれば好結果であり、次戦トルコGPまでの2週間でさらに復調すれば、シリーズ終了までに表彰台登壇を実現してくれるでしょう。
トルコGPが開催されるアフィヨンのコースは、Honda CRF450Rを駆る2人にとって、これまでとは大きく異なる挑戦になるでしょう。フラットなハードパック路面では、ここ数週間で用いたセッティングとは全く異なるアプローチが求められます。しかし、2人は過去のトルコGPで好結果を残しているので、9月2日(土)に再訪する際には、それが目標になるはずです。
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