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MotoGP 2022
Round 16

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.260

jp Mobility Resort Motegi
Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.260

前戦アラゴンGPからの連戦となった第16戦日本GPは、復帰2戦目を迎えたマルク・マルケスが3年ぶりにPPを獲得、決勝では表彰台獲得にあと一歩と迫る4位でフィニッシュしました。

前戦アラゴンGPでマルク・マルケスは、復帰戦としてはすばらしい走りを見せましたが、オープニングラップの度重なるハプニングでリタイア。再手術を行った右腕上腕の回復状態を完全に知ることはできませんでした。

しかし、連戦となった今大会は台風接近の中であらゆるコンディションを経験。フリー走行、予選、決勝と回復状況を知る貴重な機会になりました。今大会の1番の成果は、マルク・マルケスが2019年の日本GP以来となるPPを獲得したこと。今季苦戦が続いているチームとHondaの開発陣のモチベーションを大きく上げることになりました。

復活に向けて大きな一歩を踏み出すレース。3年ぶりの開催となった日本GPをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。

・・・マルク・マルケスにとって3年ぶりのポールポジション獲得、そして力強い決勝レースなど、今季、これまでにないグランプリウイークとなりました。

「昨日のポールポジションは、彼にとってとても重要だったと思います。久しぶりのポールポジションでしたからね。ウエットコンディションという、いつもとは違う状況でしたが、トップになることはどんなライダーにとってもモチベーションが上がることです。

ただ、彼にとってレースは簡単ではないことは分かっていました。マルクは苦戦するかもしれないと思っていました。なぜならムジェロ(イタリアGP)以来のフルレースだったからです。前回のアラゴンは問題があって完走できませんでした。レースでは彼のコンディションは落ちると思っていました。ところが、今回のレースで私たちは驚かされることになりました。レースを戦い終えた彼の体力は少し落ちていましたが、思っていたほどではありませんでした。もてぎはとても体力を使うストップ・アンド・ゴー・サーキットです。そのサーキットでこういう状態で終われたことはポジティブなことであり、彼の身体がよくなっているということを表しています」



・・・中上貴晶選手にとっては厳しいホームレースでした。

「はい。彼は今週末とても苦戦しました。日本グランプリでパフォーマンスをするために、手のトラブルや痛みを乗り越えるために本当に努力していました。彼のコンディションが100%にほど遠いことは分かっていましたが、彼は日本のファンとHondaに勇敢さと決意を見せました。彼の努力に感謝しています」



・・・マシンの開発の現状と今後の進行状況はいかがでしょうか?

「最善の方向性とどのような道を進んでいけばいいのかを理解しようとしているところです。すべてのレースでインフォメーションを得ながら、言い方は間違っているかもしれませんが、「やらなければならないことははっきり分かっています」。少しずつですが目標に近付いています。状況は明確です。どのように、どこで、いつ前進しなければならないかチェックしているところです。今週末ポジティブなことがいくつかあったとしても、Hondaの誰もが、このリザルトに満足していません。引き続き、前進し続けなければなりません」



・・・最後に、小椋藍は2006年の青山博一以来、日本人ライダーとしてホームレースで優勝しました。そして、チャンピオンシップのトップに大きく近づきました。

「小椋は本当にすばらしいレースにしました。私はとてもうれしいです。彼のことは何年も前から知っています。彼がアジアタレントカップにいたときからです。彼はプレッシャーに負けず、どれだけ成長したかを見せてくれました。日本人ライダーにとって、もてぎでレースをするということはいつもよりプレッシャーがかかるものですが、彼はそれを乗り越えました。チャンピオン争いをしていると、そのリザルトに甘んじやすく、余計なリスクを負わないようにしがちですが、彼はここで勝ちたいと思っていました。たとえ何があろうと彼は勝つためにプッシュしました。これは彼の性格を表しているし、彼はチャンピオンのメンタリティーを持っています」



アラゴンGP、日本GPを終えて、次なる戦いの舞台タイ・ブリラムへ。3連戦最後の戦いに向けてチームは休む暇もなく、タイへ移動しました。


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