TrackReport
MotoGP 2022
Round 15

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.259

es MotorLand Aragón

シーズン終盤戦の3連戦は、選手にとってもチームにとってもハードな戦いとなりますが、その最初の戦いとなった第15戦アラゴンGPは、Hondaにとっては厳しい結果となりました。しかし、レースウイークを通じて得たさまざまなデータは、これからの戦いに大きく貢献することは間違いありません。続く日本GP、そしてタイGPに向けてHondaは本来のパフォーマンスを取り戻すために引き続き全力を尽くします。まずは、厳しい結果に終わった3連戦最初のレースとなったアラゴンGPを、アルベルト・プーチ監督が振り返ります。

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.259

・・・転倒した中上貴晶のケガの状況はどうですか?

「残念ながらタカは小指の腱が少し裂傷を負ってしまいました。彼はレース後にバルセロナの病院へ行き、検査とケガをした部分の洗浄など手当をしました。もてぎに向けて大丈夫だと思っていますが、飛行機に乗る前にケガをチェックし、適切な処置をすることは重要なことです」



・・・彼にとってもマルク・マルケスにとっても不運な瞬間でした。

「起こったことはすべてレーシングアクシデントです。マルクはとてもいいスタートを切りましたが、そのあとちょっとしたことで、リアタイヤがスリップしました。そのためにファビオ・クアルタラロと接触しました。残念ながらクアルタラロは非常に接近していて、接触は避けられないものでした。マルクはリアに問題を抱え始め、5コーナーのあとにまっすぐに進めなくなり、そしてタカに接触してしまいました」


・・・テレビで見ると、マルクは左に寄っているように見えますが?

「その通りです。リアに起きた問題のためにまっすぐ進むことができませんでした。タカは残念ながらとても接近していたので、接触してしまい転倒しました。レーシングアクシデントであり、3人のライダーにとっては、とても残念なことでした。ファビオはタイトル争いをしていたので、彼にとってタイトル争いはさらに複雑になってしまいました」



・・・マルクは約3カ月ぶりに復帰しましたが、どんな感じでしたか?

「彼はすばらしいスタートを切りました。ムジェロのレース以来、初めてマシンに乗りましたが、フィーリングはよさそうでした。最も重要なことはマルクがライディングの感じを取り戻し、レースで戦っていることです。今は完全なレース復帰に向けてのリハビリのプロセスです。レースをするごとに回復できるようにサポートしていきたいと思います。それが終盤のレースの目標です。彼がもっと強くなり、本来のフォームに戻れるようにサポートしたいと思います」


・・・3年ぶりの日本GPとなります。

「とても難しいパンデミックの時期を終えて、私たちは「ホーム」へ行きます。私たちを応援して、サポートしてくれる日本のファンと多くの同僚のためにもいろいろうまく行くことを願っています。引き続きベストを尽くし、いい週末になることを願っています」


・・・最後に、長島哲太がワイルドカードで出場します。

「HRCにとって、そしてライダーとしての彼にとっても重要なことです。彼は初めてのMotoGPクラスのレースです。グランプリで長島がどのような走りをしてくれるのかとても楽しみです。MotoGPにレギュラー参戦しているライダーと比べて、彼のレベルを見ることができると思います」



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