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MotoGP 2022
Round 12

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.257

gb Silverstone Circuit

後半戦のスタートとなった第12戦イギリスGPは、Honda勢にとっては復活の期待が寄せられましたが、フリー走行、予選と苦戦、決勝でもトップ10フィニッシュにも届きませんでした。中上貴晶が13位、ポル・エスパルガロが14位。2人の選手がポイントを獲得しましたが、本来のHondaのパフォーマンスにはほど遠いものでした。しかし、着実に前進していることは間違いなく、引き続き、マシンの問題点を解消し、強いHonda復活に挑みます。今大会も厳しい結果に終わりました。アルベルト・プーチ監督が、大会を振り返ります。

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.257

・・・夏休みが終わり、後半戦がスタートしました。マシンの改良を待っていましたが、残念ながらシルバーストーンでは結果にはつながりませんでした。

「今大会も、我々にとっては不本意な結果に終わりました。抱えている問題は、まだ解決にはいたっていません。それがパフォーマンスに影響し、ライダーのポテンシャルを制限してしまいます。いつもの状態に戻り、以前のようなパフォーマンスができるように新しいパーツを探し続けなければなりません」

・・・予選では、他のマシンと比べて大きなギャップがありました。これがレースを複雑にしているのでしょうか?最大の問題はどこにあるのでしょうか?

「いまのチャンピオンシップは大接戦であり、5列目や6列目からのスタートでは、いいレースをする可能性はとても低くなります。なぜなら序盤にかなりタイムを落としてしまうからです。オーバーテイクもできません。予選でいいパフォーマンスができないと、いいグリッドポジションが獲得できません。それがすべてを難しくし、それが最終的な結果につながります。私たちは土曜日に前進しなければなりません」




・・・ポル・エスパルガロは昨年よりレースタイムで5秒速く、後半のペースはトップライダーに迫るものでした。これはイギリスGPのポジティブな点でしょうか?

「ポジティブとは言えません。土曜日に前進できる改善策を見つけなければなりません。そうすれば後方からスタートすることもなくなります。そうなればオプションも増えますが、問題は複雑です」





・・・今週末の鈴鹿8時間レースでHondaが優勝しました。

「これは重要なことです。鈴鹿の勝利はとてもうれしいです。でもジーノ・リアのことも思い続けなければなりません。とても悲しいアクシデントです。彼が回復することを願っています。また、私たちはMotoGPで再び強くならなければなりません。優勝できるマシンにしなければなりません。それが我々の義務です」



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