Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.251
ポルトガルGPからの連戦となった第6戦スペインGPは、マルク・マルケスが今季ベストの4位でフィニッシュ。表彰台には立てませんでしたが、レース中には3位争いのトップに浮上するなど、3年ぶりにヘレスのスタンドを埋めた大観衆を喜ばせました。ポル・エスパルガロは、セットアップをまとめきれず11位と苦戦。今季2回目の表彰台獲得は果たせませんでした。Repsol Honda Teamは、ここまで苦戦が続いていますが、今大会は躍進にむけて一歩前進したレースとなりました。その戦いをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。
・・・今大会を振り返ってください。どんな感想をお持ちですか?
「悪いレースではありませんでした。マルク・マルケスはとてもいい仕事をしました。簡単な週末ではありませんでしたが、マルクはエキサイティングなレースでいい結果を残すことができました。彼は今大会少し苦戦していました。ポルティマオであまりいいフィーリングがなかった後のレースなので、今回の結果は励みになりました。彼はレースをうまくコントロールしました。周りのライダーといいバトルをして転倒を免れました。彼がこのようなレースをしたのは久しぶりです」
・・・マルケスは13ポイントを獲得しましたが、これはチャンピオンシップへの小さな一歩なのでしょうか。それともレースごとに自分自身とRC213Vのフィーリングを取り戻すために努力している段階なのでしょうか?
「マシンの修正が必要なところを直しているところです。月曜日にテストがあるので、新しいマシンをもっと理解できるようにしたいと思います。なぜならマルクとRepsol Honda Teamの目標は4位や6位でフィニッシュすることではないからです」
・・・ガレージの中で見た彼のセーブの瞬間はどうでしたか?
「怖かったです。いい経験ではありません。でも最終的に転倒はありませんでした。目を見張る瞬間でしたが、できれば見たくありません」
・・・ヘレスのポジティブな点、ネガティブな点を教えてください。
「ポジティブなことはマルクが上位争いに戻ってきたことです。ポル・エスパルガロはいいスタートを切りました。しかし、序盤の5コーナーで危ない瞬間があり、いいポジションにつくことができず、結果的に簡単なレースとはなりませんでした。彼は今週、スピードがありました。残念なことに、いいセッティングを見つけられず、結果につなげることができませんでした」
・・・最後に小椋藍がMoto2で初優勝を飾りました。
「今回の優勝はとても重要です。彼はアジアタレントカップから誕生したライダーです。アジアタレントカップのライダーがMoto2のレースで優勝するのを見てきました。Hondaにとっても、このプロジェクト自体にとっても、優勝はとても重要なことです。私たちはみんなHondaファミリーの一員です。アジアタレントカップに協力してきた人々は彼の優勝をとても喜んでいます」