Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.250
ヨーロッパラウンドの初戦となった第5戦ポルトガルGPは、不安定な天候と路面コンディションに翻弄される大会となり、Repsol Honda Teamは本来のパフォーマンスを発揮できませんでした。金曜日と土曜日のフリー走行はウエットコンディション。その後に行われた予選はウエットからドライへ。そして日曜日の決勝レースは完全なドライとなりました。
そのため、タイヤの選択とセットアップが重要になることは分かっていましたが、今季初表彰台と初優勝が期待されたマルク・マルケスは6位、今季2回目の表彰台と初優勝が期待されたポル・エスパルガロは9位という結果でした。
その厳しい戦いをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。
・・・ポルティマオは楽な戦いではありませんでした。
「簡単なレースではありませんでした。完ぺきなセッティングにすることができなかったし、このサーキットでのマシンの特性を理解するためには、もっと時間が必要でした。確かに、十分な時間、安定したコンディションが続くことはありませんでしたが、これは言い訳にしかなりません。なぜならほかのライダーやチームも同じ時間、同じコンディションで戦い、速かったからです。我々は、引き続き仕事に取り組み、可能性を追求していかなければなりません。これからヘレスへ向けて、先入観を持たずに準備を進めていきます」
・・・ライダーが選択したタイヤは正しいものだったのでしょうか?
「はい、ポル・エスパルガロはハードタイヤを選択しました。彼にとってはいい選択でした。マルク・マルケスはミディアムを選択しました。彼らのポルトガルのライディングスタイルには合っていたと思いますし、彼らはいい選択をしたと思います」
・・・今回のGPのポジティブな点、ネガティブな点を教えてください。
「ポジティブなことはチャンピオンシップリーダーとの差が2ポイント縮まったことです。とは言っても、現実には、思っていたようなパフォーマンスではありませんでした。トップと16秒差というのは、目標にはほど遠いものです。これはあまりいいことではありません。前進しなければなりません」
・・・次のレースはスペインGPですね。
「はい、これからヘレスへ向かいます。このサーキットは、伝統的に私たちのライダーが速いところです。状況をしっかり見極めなければなりません。もっといいレースをすることを目標に戦い、状況がよくない場合はそれを理解しなければなりません。ポルティマオでは、もっとマシンを改善しなければならないことが分かったからです」