Track Report
MotoGP 2022
Round 4

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.249

us Circuit Of The Americas

アルゼンチンGPからの連戦となった第4戦アメリカズGPは、予選9番手から決勝に挑んだマルク・マルケスが6位でフィニッシュ。期待された優勝、表彰台には届きませんでしたが、すばらしい走りを見せて、サーキット・オブ・ジ・アメリカズに集まったファンを魅了しました。

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.249

スタートでトラブルが発生し、マルケスは9番グリッドから最後尾にポジションを落としてしまいます。しかし、1コーナーに入ったときには正常に戻ったというRC213Vで猛烈に追い上げ、18台抜きを果たしました。 第2戦インドネシアの決勝日のウォームアップで転倒し、インドネシアGPの決勝とアルゼンチンGPを欠場しましたが、復帰したCOTAで本来の走りを取り戻したことを強烈にアピール。次戦以降の戦いに大きな期待が膨らみました。 チームメートのポル・エスパルガロは前戦アルゼンチンGP以降、体調不良に苦しんで今大会は13位でフィニッシュしました。不運のトラブル、そして体調不良でパフォーマンスをしっかり発揮できなかったRepsol Honda Team。アルベルト・プーチ監督が今大会を振り返ります。

・・・マルク・マルケスはオースティンで、またしてもすばらしいパフォーマンスを披露しました。

「正直、マルクはとてもすばらしいレースをしたと思います。スタート時にテクニカルな問題があったのは残念ですが、HRCは何が起きたのか、問題は何だったのか、解決策は何なのか調査をしています。そのような厳しい状況を乗り越え、1コーナーを過ぎたときにはマシンはうまく機能しており、彼は本来のペースで走ることができました。問題が起きたために最後尾になり、集団とは6秒以上離れていました。それでも彼はCOTAで最速のライダーであることを証明しました。みんなそれを見ていました。彼はすばらしいパフォーマンスを見せました」



・・・10ポイントを獲得してスペインへ帰国しましたが、インドネシアのことを考えればポジティブな結果でしょうか?

「マルクはインドネシアとアルゼンチンで走ることができませんでした。マンダリカ(インドネシア)のウォームアップで転倒した彼が、テキサスでようやく走行できるようになったことをとてもうれしく思っています。彼は彼のレベルを証明することができました。それはいつもの彼と同じレベルでした。彼はほかのライダーたちより一段上にいるライダーです」



・・・ヨーロッパラウンドに向けて、前向きな気持ちですか?

「これからヨーロッパへ向かい、ポルティマオとヘレスというマルクの好きなサーキットが続きます。チャンピオンシップは大きく可能性が開いています。マルクは2レース欠場しましたが、トップとはわずか40ポイント差です。そして今年はこれまでで最も長いシーズンです。まだ300ポイントの可能性があります。2022年はいろいろなことが起きることをすでに見てきました。ほかのチームやライダーたちと同様に、私たちも戦います。そして、これまでと同じように、勝てるようにがんばるという気持ちを継続します」



・・・ポル・エスパルガロは、ライダーとしてのキャリアの中で最も困難な週末の一つとなりました。

「残念ながらポルはアメリカに着いた時から体調を崩していました。週初めに食あたりになって、週末を通して完全に不調でした。お腹の調子が悪いと、COTAのような体力勝負となるサーキットでは、力をすべて失います。彼にとって普通の週末にするにはとても厳しい状況でした。彼は全力を尽くし、ポイントを獲得しました。このことにはとても感謝しています。彼はかなり苦しんでいました。彼にとってはつらい経験になってしまいました」



・・・次戦からはヨーロッパラウンドがスタートしますが、ここまでの4戦をどのように総括しますか?

「シーズン序盤は、全体的に見ればたくさんの問題がありました。でもポルは(総合首位の)バスティアニーニと38ポイント差、マルクはわずか40ポイント差です。私たちはポジティブに考えています。ギャップを縮められるように戦います。私たちは勝つために努力することがスピリットであり、目標です。オースティンではマルクの走りをすべての人が見ました。何秒もの差がある最後尾のライダーのポテンシャルに気づいたと思います。1周目が終わった時には約6秒の差がありました。そしてトップと6秒差でフィニッシュしました。スペイン語では 'A buen entendedor pocas palabras bastan’と言います。賢者には一言で十分という意味です」

カタール、インドネシア、アルゼンチン、そしてアメリカと続いた遠征が終わり、次戦からはヨーロッパラウンドとなります。その初戦ポルトガルGPでHonda勢は、巻き返しに挑みます。



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