前日のフリー走行では、再手術から復帰して6戦目にして初めて全力でアタックを試みました。そのため、初日は2度の転倒を喫しましたが、その走りで限界をつかんだことから、FP3ではタイムを更新して総合6番手。ダイレクトでQ2に進出すると、2番手タイムをマークしてファンから大きな拍手が送られました。
今年は開幕戦カタールGPでフロントロー3番手を獲得しました。その後、シーズン中盤は右腕の再手術のため、6レースを欠場。復帰2戦目となる第16戦日本GPでは、ウエットコンディションでPP(ポールポジション)を獲得していますが、ドライコンディションで3戦連続フロントロー獲得は、マルク・マルケスが本来の走りを確実に取り戻していることを感じさせました。今大会は風邪を引いており、体調は万全ではありませんが、決勝ではベストを尽くします。
マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、15番グリッドから決勝に挑みます。今年は、シーズンを通して予選のアタックに苦戦しましたが、FP4では安定したペースで連続ラップを刻みました。決勝では、地元ファンの声援を力にして追い上げのレースに挑みます。アレックス・マルケスにとっては、今大会はLCR Honda CASTROLで最後のレース。2年間の集大成に挑みます。
右手の負傷で4戦ぶりに復帰の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、セッションをこなすごとに確実にタイムを上げて、予選21番手でした。しかし、FP3でホルヘ・マルティン(ドゥカティ)の進路を妨害したため、3グリッド降格のペナルティーとなり、24番グリッドから決勝に挑みます。最後尾グリッドから復帰戦を戦うことになりましたが、フリー走行、予選と、右手の状態が確実によくなっていることを確認できたことから、決勝ではしっかり完走して、シーズンを締めくくる意気込みです。
Repsol Honda Teamで最後のレースとなるポル・エスパルガロは、フリー走行では総合17番手。Q1では転倒を喫しため12番手に終わりました。中上貴晶のグリッド降格で21番グリッドからの決勝になりますが、これまで3度表彰台に立っている得意のコース、さらにFP4では4番手タイムをマークしており、追い上げのレースに挑みます。