マルク・マルケス4番手。アレックス・マルケス17番手、ポル・エスパルガロ18番手、中上貴晶は22番手で初日を終える
終日、青空が広がった最終戦バレンシアGPのフリー走行は、トップから1秒差に17台の大接戦となり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が4番手とまずまずのスタートを切りました。 3年ぶりのバレンシアGPとなったマルク・マルケスは、FP1は2番手、FP2は4番手と好タイムをマークしましたが、右腕の再手術から復帰6戦目にして初めて限界まで攻めた結果、FP1は2コーナーで、FP2は1コーナーで転倒を喫しました。しかし、シーズン最終戦ということで、さらにタイム短縮を目指し、アタックを続ける意気込みです。土曜日のFP3と予選の走りに大きな注目が集まります。
マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、トップから0.931秒差で17番手でした。初日の課題はリアのグリップ不足でしたが、FP1からFP2にかけて0.93秒タイムを短縮し、18番手から17番手へとポジションを一つあげることに成功しました。LCR Honda CASTROLで最後のレースとなるアレックス・マルケスは、土曜日のFP3と予選で、さらにタイムを短縮しポジションを上げる意気込みです。
Repsol Honda Teamで最後のレースとなるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、FP1、FP2とタイヤテストに集中し、18番手でした。決勝をにらみ、ミディアムタイヤで連続ラップをこなしたことでポジションは18番手でしたが、フィーリングはよく、土曜日のFP3でトップ10入りを目指し、ダイレクトでQ2進出を目指します。エスパルガロはバレンシアでは、これまで3度の表彰台を獲得しています。土曜日のフリー走行と予選の走りに期待が膨らみます。
4戦ぶりに復帰を果たした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、トップから1.455秒差の22番手でした。中上は、第15戦アラゴンGPの決勝で他車と接触して転倒、右手小指と中指を負傷しました。連戦となった第16戦日本GPは痛みをこらえ出場しましたが、日本GPを終えて右手小指の手術を行ったため、第17戦タイGP、第18戦オーストラリアGP、第19戦マレーシアGPの3戦を欠場しました。依然として右手の状態は完ぺきではなく、FP1はリズムをつかむのにやや苦労しましたが、FP2では周回する毎にタイムを短縮しました。2日目のFP3、そして予選では、さらに上位を目指します。