Race
MotoGP 2022
Round 19

マルク・マルケス7位。ポル・エスパルガロ14位でポイントを獲得する

my Sepang International Circuit

第19戦マレーシアGPは、2戦連続のフロントロー3番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、7位でフィニッシュしました。

マルク・マルケス7位。ポル・エスパルガロ14位でポイントを獲得する

ドライコンディションで行われた今大会、マルケスは、レース前半は2分00秒台でラップを重ね、トップグループを追走しましたが、レース中盤から終盤にかけて2分01秒台へとペースを落とし、じりじりと後退しました。そのため、中盤から後半にかけては、アレックス・リンス(スズキ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)らと5位争いのグループを形成することになり7番手でフィニッシュ。期待されたオーストラリアGPからの2戦連続表彰台獲得は果たせませんでしたが、来季に向けて多くのデータを収集するレースとなりました。

今大会でマルケスは、RC213Vに施された新しいエアロダイナミクスのアップデートに取り組みました。それはシート上部に設けられた4つの小さなウイングレットで、目的は荷重を増やすことでリアのグリップを高め、コーナー進入や脱出性能をわずかに改善するというものです。これは、マルケスが右腕の手術を行い、今季6レースを欠場したため、来年に向けた新しいパーツを評価しようというHondaの取り組みの一環でした。

7位で完走したマルケスは、右腕にまだ力が残っていることを感じており、今日の結果に十分満足しています。2週間後には最終戦バレンシアGPが開催されますが、それが終われば、来季に向けたフィットネスに集中することができます。2023年の初戦となる来年3月のポルトガルGPには、100%の体力で7度目のMotoGP王座を目指し戦うことを目標に取り組むことになります。

ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、5戦連続でポイントを獲得し、Repsol Honda Teamのスタッフに多くのデータと情報を持ち帰りました。ポル・エスパルガロにとって14位というのは、期待した結果ではありませんが、トップ10からはわずか4秒差。FP1の走路妨害による3ポジションペナルティーを受けて20番グリッドからスタートする厳しいレースでしたが、順調にポジションを上げることに成功しました。

マルケスの弟、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、21番手という厳しいグリッドからのスタートに加え、前戦オーストラリアGPでのアクシデントでロングラップのペナルティーを受けました。そのため、後方から全力で追い上げましたが、17位とノーポイントに終わりました。

この週末は熱帯の暑さの中で滑りやすくトリッキーなコンディションでした。そのため、フリー走行、予選、決勝で多くのライダーが転倒。右手負傷のため欠場している中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として3戦目を迎える長島哲太も、5周目の8コーナーでバンプに載ったことで転倒しました。

長島は、タイGP(22位)、オーストラリアGP(19位)ではしっかり完走を果たしました。今大会は23番手とベストグリッドからの決勝だっただけに残念な結果でした。

中上は先月のアラゴンGPで右手小指と薬指を負傷。日本GPは出場しましたが、それに続く、タイGP、オーストラリアGP、マレーシアGPを欠場しました。中上は、数日中に検査を受け、最終戦バレンシアでの復帰が可能かどうか判断する予定です。


Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
昨日もコメントしましたが、予選の走りは想定を超えていました。そして今日のレースが、ほぼ期待していた結果です。できる限りいい結果を残すために最後まで100%でがんばりました。とてもいいスタートを切ることができましたが、リーダーたちについていくほどのスピードはありませんでした。自分の場所を見つけ、必要のないリスクを避け、レースでいいインフォメーションを得ようとがんばりました。Hondaにとって必要なことをすべてこなしました。今後、マシンを改善していくために、このインフォメーションを有効利用してくれると思っています。この難しい週末が終わり、次のバレンシアへ向けて準備を進めることができます。そこでは僕たちのマシンのレベルを見ることができます。バレンシアではもっと前へ近づけると思います

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日のレースはたいへんでした。例年ほど暑くはありませんでしたが、湿度が非常に高く、厳しいレースになりました。20番グリッドからスタートし、序盤はアグレッシブな走りでいくつかポジションを上げることができました。そして最終的に6つポジションを上げて2ポイントを獲得しました。次はバレンシアです。過去に強い走りができたところです。バレンシアは僕たちのマシンと相性がいいと思います

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
難しい日曜日でした。ドライになったら難しいレースになるだろうということは分かっていました。予想通り、マシンにたくさんの問題がありました。そのため、あまりできることはありませんでした。ロングラップがあったので、さらに厳しい戦いになりました。でもレースウイークを通して100%で取り組めたので自分自身については満足しています。チームはとてもがんばってくれていますし、僕をサポートしてくれているので、LCR Teamの全員に感謝しています。これが僕たちの現実です。これがマシンの状態です。引き続き前に進まなければなりません。残りは1戦です

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
LCR Honda IDEMITSU
残念ながら5周目の8コーナーで転倒してしまいました。完走できずチームには申し訳ない気持ちです。今日はスタートしてからアレックス(マルケス)についていこうと思いました。しかし、8コーナーでバンプに載った際にバランスを崩し転倒してしまいました。気をつけているポイントだったのですが、コーナーの進入スピードが変わったときにいつもと違うラインを走行したためでした。今大会も代役としてしっかり役目を果たしたかったのですが、こういう結果になり、本当に残念です。改めて、このような機会を与えてくれたチームのみんなに感謝したいです。タイ、オーストラリア、そしてマレーシアと、とてもいい経験ができました。とても楽しかったし、これからのマシン開発に向けてとても役立つと思います。もしチャンスがあれば、来年はもっといい走りができるようになっていたいです


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