第19戦マレーシアGPの予選は、Q1からの予選となったマルク・マルケスが、Q1を2番手でQ2に進出すると、12台で行われたQ2では3番手タイムをマークしました。これでマルケスは、2戦連続のフロントロー獲得となり、右腕上腕の再手術から5戦目で3回目のフロントローを獲得となりました。
初日3番手と好調なスタートを切ったマルケスは、2日目午前中に行われたFP3で思うようにタイムを伸ばせず16番手へと後退しました。そのためQ1からの予選となりましたが、Q1で1分58秒878をマーク、2番手でQ2に進出すると1分58秒454とさらにタイムを更新して、フロントローを獲得しました。
Q1、Q2ともにマルケスは、単独走行でベストタイムをマークしました。長いストレートが2本あるセパンでは厳しい条件でしたが「フロントローを獲得できたのが信じられない」と2セッション連続ですばらしいタイムをマーク、右腕の状態が順調に回復していることを感じさせる予選でした。決勝では2戦連続の表彰台と今季初優勝の期待が膨らみます。
初日16番手と苦戦のスタートとなったポル・エスパルガロは、2日目もグリップ不足に苦しみ、フリー走行では総合21番手。Q1からの予選ではセッション7番手に終わり、予選17番手が確定しました。ポル・エスパルガロは、初日のフリー走行の走路妨害のペナルティーで3グリッド降格が決まっているため、20番グリッドから決勝に挑みます。
初日13番手とまずまずのスタートを切ったアレックス・マルケスは、フリー走行で総合17番手。Q1からの予選では11番手に終わり、予選21番手でした。アレックス・マルケスは、FP3で転倒を喫し、Q1でも転倒しました。初日から課題となっているリアタイヤのグリップに苦戦しており、明日のウォームアップで最後の調整に挑みます。アレックス・マルケスは、前戦オーストラリアGPの転倒事故で今大会はロングラップ・ペナルティーが科せられています。後方からのスタートに加えてロングラップ・ペナルティーをこなすという厳しいレースになっています。
右手負傷のため欠場している中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として3戦目となる長島哲太は、FP3では24番手という順位に変化はありませんが、初日のベストタイムを1.658秒短縮して大きく前進しました。そして、Q1ではさらにタイムを短縮して予選23番手とベストリザルトを残しました。長島は、Team HRCからワイルドカードで出場した日本GPがMotoGPクラスのデビュー戦でした。さらに、中上の代役としてタイGP、オーストラリアGP、そしてマレーシアGPと経験を積んできました。今大会は、前戦オーストラリアGPの19位をしのぐリザルトと初ポイント獲得に挑みます。