Race
MotoGP 2022
Round 18

マルク・マルケス2位。復帰4戦目で表彰台を獲得

au Phillip Island

連日、不安定な天候と強風に苦しめられたフィリップアイランドですが、決勝日も天候の変わりやすい一日でした。朝のウォームアップはウエットコンディションでしたが、その後、青空が広がり、決勝レースは3クラスともにドライコンディションで行われました。

マルク・マルケス2位。復帰4戦目で表彰台を獲得

MotoGPクラスは、戦前の予想通り、し烈な優勝争いとなり、右腕上腕の手術から復帰して4戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、優勝したアレックス・リンス(スズキ)、3位のフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)と最終ラップ最終コーナーまでし烈なバトルを繰り広げ、2位でフィニッシュしました。 

マルク・マルケスはドライコンディションで行われたフリー走行でトップタイムをマークし、予選は2番手でした。マルケスは「今大会は表彰台争いに加われるかも知れない」と好調をアピールしていましたが、その言葉通り、スタートからゴールまで10台に膨れあがったトップ集団の中で常に先頭グループを走りました。 

今大会はタイヤに厳しい戦いになることが予想されていました。そのため1分30秒台とやや遅いペースでの戦いとなり、トップ集団は10台に膨れあがりました。その結果、優勝者から7位までのタイム差が0.884秒、トップ10のタイム差が5.940秒という大接戦となり、トップ10のタイム差は、歴代2番目に小さいものでした。 

マルク・マルケスは、今大会、エアロダイナミクスのアップデートのテストを行うなど、積極的にマシン開発にも取り組みました。右腕の状態も順調に回復したこともあり、優勝争いに加わり、最高峰クラスで100回目の表彰台獲得を果たしました。 

チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)はトップグループには加われませんでしたが、セカンドグループを牽引、終盤は集団から抜け出し11位でフィニッシュしました。今大会、ポル・エスパルガロは、フリー走行、予選と力強い走りを取り戻しましたが、大接戦の予選で13番手。5列目からのスタートとなったことが戦いを厳しいものにしました。次戦マレーシアGPは、登り調子の走りを結果につなげる意気込みです。 

右手を負傷した中上貴晶の代役として2戦目を迎えた長島哲太(LCR Honda IDEMITSU)は、予選24番手から決勝に挑み19位でした。今大会はウイークを通して不安定な天候となり、RC213Vで初めてフィリップアイランドを走る長島は、レギュラーライダー以上に厳しい状況でした。しかし、レースウイークを通じて着実に前進した長島は、終盤、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)とバトルを繰り広げ19位でチェッカーを受けました。 

今大会、今季2回目の予選Q2進出を果たし11番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに7番手に浮上。その後も大接戦の中で9番手前後を走行しましたが、4コーナーで行き場を失い、前を走るジャック・ミラー(ドゥカティ)に追突し、ともに激しく転倒しました。アレックス・マルケスは、前戦タイGPで8位になり調子を上げているときだけに残念な結果でした。幸いにも、両選手ともにケガはありませんでしたが、地元ファンの期待を一身に集めるミラーを転倒させてしまい、アレックス・マルケスは同選手に謝罪しました。


Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
今日はすばらしいレースでした。とても楽しいバトルでした。ポディウムに戻ってくることができて最高の気分です。ここまで長い道のりでした。そして次のステージにたどり着くことができました。今日はリアにソフトを使いましたが正しい選択でした。フィーリングはとてもよく、最後まで戦うことができました。序盤はいい位置を走るために少し状況をコントロールしなければいけませんでしたが、レースはとても楽しかったです。優勝を目指し、がんばりました。今日はすべてが順調でしたが、アレックス・リンスは終盤とてもいい走りをしていました。今日はたくさんのオーバーテイクがあり楽しむことができました。特に2コーナーはマシンがとてもよく機能していて楽しかったです。私たちはよくなってきていますが、まだやらなければならないことはあります。最高峰クラス100回目の表彰台を達成することができました 

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は前回のレースと同じようにかなり追い上げました。前回よりも今回の方がフロントに近づけたと思います。でもレースペースは予想していたより全体的に遅かったです。後方グリッドからのスタートは、特にフィリップアイランドのようなサーキットではとてもたいへんでした。とても混雑していたし、序盤は正確な走りが求められました。レースウイークはいいスタートを切り、ポテンシャルがあることが分かりました。でも、予選Q2へ進めなかったことがレースを厳しいものしました。今シーズンは残り2戦になりました。引き続きがんばります 

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
LCR Honda IDEMITSU
ここのような高速サーキットでMotoGPマシンの集団で走行するのは初めてだったので、今日は厳しいレースでした。難しかったですが、全体的に今週末は一歩前進できたと思います。集団について行けませんでしたが、たくさん学ぶことができましたし、レース中にいろいろトライすることができました。最後はファビオといいバトルができました。彼について行き、いろいろ学ぶことができました。彼をパスできたときはとてもうれしかったです。チームに感謝したいです。彼らはいいマシンを準備してくれて、本当によくサポートしてくれました。全体的にとてもうれしいです 

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
まずはジャックに謝らなければなりません。彼に当たってしまいました。リアをロックさせてしまいました。僕のミスです。これはレースですし、このようなことは起きることがありますが、本当に彼と彼のチームに申し訳なく思います。特に今回は彼のホームGPでした。このアクシデントを除き、全体的にはポジティブな週末でした。レース中の転倒は残念です。なぜなら集団の中でとてもいいフィーリングがあり、バトルをしていたからです。いい仕事ができるペースもありました。残念でしたが、来週もチャンスがあります。このペースをつかめるように再び一生懸命がんばります 


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