Race
MotoGP 2022
Round 16

マルク・マルケス4位でフィニッシュ。ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスがポイントを獲得する

jp Mobility Resort Motegi

アラゴンGPからの連戦となった第16戦日本GPは、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、右腕上腕の再手術から復帰2戦目を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が4位でフィニッシュしました。

マルク・マルケス4位でフィニッシュ。ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスがポイントを獲得する

アラゴンGPからの連戦となった今大会は、機材の輸送に時間がかかることが予想されたため、金曜日は午後からの走行となり、土曜日は接近した台風の影響で、大幅にスケジュールが変更されました。その結果、MotoGPクラスはフリー走行が2回だけ。その後に行われた予選では、マルク・マルケスが2019年の日本GP以来、3年ぶりのポールポジション(PP)を獲得しました。

そして迎えた決勝では、序盤5番手につけると4位争いのグループに加わり、ラスト3周となった22周目にミゲル・オリベイラ(KTM)をかわします。その後も、オリベイラ、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)らをしっかり抑え、24周のレースを4位でフィニッシュしました。PPを獲得したことで多くのファンが表彰台獲得を期待しましたが、右腕のパワーがまだ完全ではないため本来のパフォーマンスは発揮できませんでした。

マルク・マルケスは今大会がMotoGPクラス150戦目(全クラス通算228戦)。これまでモビリティリゾートもてぎでは4勝を挙げ、日本のレースファンの脳裏に焼き付く名勝負を残してきました。今年は表彰台には立てませんでしたが、多くのファンの記憶に残るレースになりました。

チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)も、マルク・マルケス同様、今回が150回目のGP出場となりました。ウエットコンディションで行われた予選は11番手でしたが、ドライコンディションだった初日のフリー走行では手応えある走りで7番手。青空が広がった決勝レースでは、マルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)らと10番手争いを繰り広げましたが、最終的に僅差の12位でフィニッシュしました。

予選17番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、ポル・エスパルガロと1秒差の13位でチェッカーを受けました。過去、もてぎでは、Moto2とMoto3を制しているアレックス・マルケスは、予選17番手という厳しいグリッドから追い上げてポイントを獲得しました。

前戦アラゴンGPで転倒し、右手を負傷している中上は、厳しい走りを強いられましたが、20位でフィニッシュしました。今大会、中上は走行をこなす毎にアラゴンで負傷した右手小指と薬指の状態が悪化。好スタートを切った中上はオープニングラップに21番手へ浮上しましたが、その後は、なかなかペースを上げられませんでした。レース中は、いつリタイアしようかと考えるほどの状態でしたが。今季もっとも厳しい体調で最後まで走り切った中上に日本のファンから暖かい拍手が送られました。

厳しい戦いを終えた中上は、右手小指と人差し指がさらに悪化したことから、連戦となるタイGPの前に医師の診断を受けることにしました。

ワイルドカードで出場した長島哲太(Team HRC)は、19番グリッドから決勝に挑み、24番手を走行していた10周目に転倒し、リタイアに終わりました。今大会がMotoGPデビュー戦となった長島は、レギュラーライダーたちから本当に多くのことを学びました。結果は残せませんでしたが、これからのマシン開発に向けて収穫ある3日間となりました。


Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
レースウイーク全体について、とてもうれしく思っています。最終的にすべてをうまくまとめ、エキサイティングなレースにすることができました。最も重要なことは実りの多い週末だったということです。全体的に予想していたよりかなりよかったと思います。今回は手術後初めて完走したレースだったので、腕の調子を見るいいテストになりました。また学ぶこともできました。もちろん、もっといい結果を残したかったのですが、現実的に考えたらいい結果でした。自分のリズムを維持することができました。終盤にアタックもできました。うまくまとめていい週末になるように僕をサポートしてくれたHondaとRepsol Honda Teamに感謝しています。また日本のすべてのスタッフと応援に来てくれたファンにも感謝したいと思います。みんなにまた会うことができてうれしかったです。次はタイです

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
序盤はいいフィーリングがありました。(ファビオ)クアルタラロ(ヤマハ)の後ろにいて、彼より速さがあるように感じていましたが、彼をパスするには距離が足りませんでした。リスクは負いたくありませんでした。彼の後ろで6周か7周走行したら、少しパフォーマンスが落ちてきて、ほかのライダーにオーバーテイクされてしまい、少しリズムを崩してしまいました。タイヤが消耗し、苦戦するようになりました。でも、ポジティブなこともありました。今日はスタートで強さがありました。これはアラゴンから前進したことです。来週も一歩前進できるようにがんばります

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
いい仕事ができたと思います。しかし、予選がうまくいかず後方からのスタートになったことが残念でした。決勝で、リアにソフトを選択したのは正しかったと思います。でも1周目は一列に長くなり、オーバーテイクができず、ソフトタイヤをうまく活用できませんでした。100%の力で、ベストを尽くしました。今日はトップ10でフィニッシュすることもできたと思いますが、予選のミスが響きました、引き続き前進して、来週のタイでも、いいレースができるようにがんばります

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
3年ぶりに開催されたホームGPは、すばらしい週末でした。もちろん、結果は求めていたものではありませんが、もてぎに足を運んでくれたファンに本当に感謝したいです。僕にとっては間違いなく今シーズン最高の週末でした。ファンとチームに感謝しています。できるだけ早く回復して、いつものようにマシンに乗れるようになることを願っています。また来年、お会いしましょう!

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
Team HRC
完走できなくて残念です。HondaとHRCとファンに申し訳ない気持ちです。MotoGPライダーとグリッドに並ぶことができてすばらしい経験になりました。夢の一つが叶いました。レースを完走できませんでしたが、MotoGPのレースからたくさん学ぶことができました。次のテストでは、今回学んだことを行動に移すのが楽しみです。このような機会を与えてくれたHRCに感謝しています


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