16番グリッドから決勝に挑んだアレックス・マルケスは、オープニングラップ13番手にポジションを上げると、2周目には、さらに10番手までポジションを上げました。中盤は、ブラッド・ビンダー、ミゲル・オリベイラのKTM勢などとグループを形成。11番手へとポジションを落としますが、最終ラップにオリベイラをかわし10位でフィニッシュしました。
10位という結果は決して満足いくものではありませんが、フリー、予選、そして決勝と着実にセットアップを進めたことに手応えを感じ取ることができました。RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出したアレックス・マルケスの走りは、Hondaが低迷脱出に向けて一歩前進したことを感じさせました。
その後方では、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場するステファン・ブラドルが14位でフィニッシュ。今季初ポイントを獲得しました。予選20番手から決勝に挑んだブラドルは、2ラップ目には16番手へ、3周目には転倒者などで14番手までポジションを上げると、その後は、ラウル・フェルナンデス(KTM)、ダリン・ビンダー(ヤマハ)らと接戦を繰り広げ15番手を走行。終盤はダリン・ビンダーをパスして14位でフィニッシュしました。
今年は苦戦のレースが続いていますが、今大会はコーナーリングなどが改善され、手応えあるレースになったことを実感させる内容でした。レース後に行われる2日間のテストでは、さらにセットアップを進めていく予定です。
後半、ブラドルの背後に迫った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が15位でフィニッシュしました。22番グリッドから決勝に挑んだ中上は、オープニングラップの1コーナーで発生した多重クラッシュでタイムをロス。これでリズムを崩し序盤はペースを上げることができませんでした。しかし、中盤、後半と徐々にペースを上げて15位でフィニッシュしました。
予選19番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、1コーナーで発生した多重クラッシュの犠牲者になり、あっという間にレースを終えることになりました。今大会、エスパルガロは、フリー走行、予選と苦戦しましたが、決勝はマシンのセットアップ改善に向けて重要なレースになる予定でした。残念な結果でしたが、気持ちを切り替え、火曜日と水曜日のテストに挑みます。