Race
MotoGP 2022
Round 14

アレックス・マルケス10位。ステファン・ブラドル14位、中上貴晶15位でそれぞれポイントを獲得する

sm Misano World Circuit Marco Simoncelli

フリー走行、予選と苦戦が続いたHonda勢の中で、トップタイムをマークしたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、決勝でも粘り強い走りを見せて10位でフィニッシュ。今季10回目のポイント獲得と今季3回目のトップ10フィニッシュを果たしました。

アレックス・マルケス10位。ステファン・ブラドル14位、中上貴晶15位でそれぞれポイントを獲得する

16番グリッドから決勝に挑んだアレックス・マルケスは、オープニングラップ13番手にポジションを上げると、2周目には、さらに10番手までポジションを上げました。中盤は、ブラッド・ビンダー、ミゲル・オリベイラのKTM勢などとグループを形成。11番手へとポジションを落としますが、最終ラップにオリベイラをかわし10位でフィニッシュしました。

10位という結果は決して満足いくものではありませんが、フリー、予選、そして決勝と着実にセットアップを進めたことに手応えを感じ取ることができました。RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出したアレックス・マルケスの走りは、Hondaが低迷脱出に向けて一歩前進したことを感じさせました。

その後方では、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場するステファン・ブラドルが14位でフィニッシュ。今季初ポイントを獲得しました。予選20番手から決勝に挑んだブラドルは、2ラップ目には16番手へ、3周目には転倒者などで14番手までポジションを上げると、その後は、ラウル・フェルナンデス(KTM)、ダリン・ビンダー(ヤマハ)らと接戦を繰り広げ15番手を走行。終盤はダリン・ビンダーをパスして14位でフィニッシュしました。

今年は苦戦のレースが続いていますが、今大会はコーナーリングなどが改善され、手応えあるレースになったことを実感させる内容でした。レース後に行われる2日間のテストでは、さらにセットアップを進めていく予定です。

後半、ブラドルの背後に迫った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が15位でフィニッシュしました。22番グリッドから決勝に挑んだ中上は、オープニングラップの1コーナーで発生した多重クラッシュでタイムをロス。これでリズムを崩し序盤はペースを上げることができませんでした。しかし、中盤、後半と徐々にペースを上げて15位でフィニッシュしました。

予選19番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、1コーナーで発生した多重クラッシュの犠牲者になり、あっという間にレースを終えることになりました。今大会、エスパルガロは、フリー走行、予選と苦戦しましたが、決勝はマシンのセットアップ改善に向けて重要なレースになる予定でした。残念な結果でしたが、気持ちを切り替え、火曜日と水曜日のテストに挑みます。


Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
100%の力を出し切りました。そして、安定した走りを持続することができました。チームはすべてのセッションで100%の力を発揮してくれました。いまはいろいろ試行錯誤を続けている状態ですが、いいフィーリングを得ることができたのはポジティブでした。レースではタイヤをうまくコントロールすることに努め、その結果、トップ10フィニッシュを達成することができました。レースの内容には、とても満足しています。トップにはまだまだ遠いですが、これからも走り続けなければなりません。今日の結果はモチベーションを高めることにつながります

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
ポイント圏内に戻ってくることができてうれしいです。これまでがんばってきたすべての仕事がここで少し報われました。とても体力的にきついレースでした。最後の数周はかなり苦しかったです。まだいくつか取り組まなければならない部分があるので、2日間のテストがとても重要になります。コーナリングスピードがカギだと思いますが、ほかのライダーについていくことができました。テストへ向けて準備を進めます。テストはかなり忙しくなりそうなので、今夜はしっかり休んで備えます

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
スタートはよかったのですが、ターン1で大きなクラッシュがあり、運良く避けることができました。そのアクシデントでいくつか順位を下げてしまい、それに加えて、レース序盤はマシンに自信を持つことができず、フィーリングも悪かったので苦戦しました。後半になると徐々にプッシュできるようになり、グリップも出てきました。ラップタイムも悪くなかったのですが、その時は遅すぎました。今週末は本当に苦戦しましたが、火曜日と水曜日には、ここで重要なテストがあります。2日間のテストはとてもポジティブであり、引き続き、仕事を続けていきます。明日は少し休んでテストに挑みます

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
スタートで何が起きたのかはっきり分かりませんが、ブラッド・ビンダーが1コーナーへアグレッシブに入って、ザルコと接触したようです。そしてザルコがピッロに、ピッロが僕に接触したようです。1周目なら起こり得る出来事で、不思議なことではありません。グリッド後方からスタートした結果だと思います。土曜日のパフォーマンスを上げられるように引き続きがんばらなければなりません。手首を痛めましたがテストは大丈夫だと思います。火曜日と水曜日はしっかり仕事をしたいです。そしてラップタイムのことを気にせず、いろいろな課題をはっきりさせたいです


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